こんにちは!
会社にはたくさんの従業員がいます。
多様な価値観を持っている多くの従業員をまとめて、会社社長が目指す目標を達成するためには、社長はどうしたらいいのでしょうか?
- 会社の目標や行動規範をまとめた経営計画書を社長が作り、従業員にその内容を浸透させるために勉強会を開催する。
- 経営計画書を手帳サイズにして従業員に携帯してもらい、それをもとに従業員は行動する。
といったふうに、経営計画書をもとに、社長の目標・理念を従業員全員に知ってもらうという手段を提唱している方が
小山昇さんです。
その小山昇さんの著書
- 「経営計画書は1冊の手帳にまとめなさい」
をみなさんにご紹介します。
また、この本は会社を経営している人を対象としています。
例えば、
- 自分の将来の目標を作り
- それに向かって計画を立てて
- 実行していく
という、自分自身の経営計画書、つまり行動規範あるいは個人憲法(ミッションステートメント)を作って、それに準じて、判断し行動し、将来の夢や目標を達成することにも応用できると思っています。
著者のプロフィール
著者:小山昇
- 山梨県生まれ。
- 東京大学経営学部卒。
- ダスキンのフランチャイズ事業を行う株式会社武蔵野の社長。
- 中小企業のコンサルタント業務も行う。
多くの倒産寸前の企業を立て直した経営コンサルタント。
A4サイズの立派な装丁の経営計画書ではなく、従業員に携帯させるために手帳サイズにするなどして成功してきました。
(受賞)
- 1999年 電子メッセージング協議会会長賞
- 2001年 経済産業大臣賞
- 2004年 IT経営百選最優秀賞
- 2000年、2010年 日本経営品質賞
など、多くの受賞があります。
本の概要
会社の計画や方針を1冊の手帳サイズにまとめた「経営計画書」。
会社のルールブックであり、この経営計画書を作り、従業員が携帯し、どうすればいいのか従業員が悩んだときに、この経営計画書にかかれている方針を道標にするための手帳です。
- 人間というものは、面倒なこと、都合の悪いことはやらないなどの人間の心理を踏まえた上で、面倒なこと、都合が悪いことでもやらざるを得ないようなルールが記されています。
- 会社は色んな人の集まりです。
- 従業員は、それぞれ違った価値観を持っています。
- 従業員がバラバラな行動をとっていたら、社長がいくら理想を持っていても机上の空論になります。
社長が会社を良くしようと考えた会社の姿勢・目標や方針を、
- 多くの従業員に認知してもらい、
- 社長の方針に沿って従業員が一致団結して行動し、
- 顧客によりよいサービスを提供する
ためにはどうしたらいいでしょうか?
その方法として、社長の方針や姿勢を書いた経営計画書を利用するというのが本書の基本的な考えです。
従業員が迷ったときにどうしたらいいか考える拠り所が、ルールブックである経営計画書に書いてあります。
その経営計画書を適時参照しやすいように手帳サイズにまとめ、全従業員に渡す。
その上で従業員には、その経営計画書についての勉強会を行い、経営計画書について理解を深め、仕事に活かしてもらう。
会社の全責任は社長にあります。
ただし、社長の姿勢や方針を全従業員に認知してもらい、その方針に沿って行動してもらう。
そのために、経営計画書を利用する。
経営計画書を練りに練って時間をかけるよりも、まず他の会社の真似でもいいから、まずは時間をかけずに作り、後で・時代とともに改訂していきましょう
という内容でした。
勉強になったポイント
経営計画書を作るのは、基本的には会社の経営者です。
実際のところ、逆に会社で雇われている多くの人にとって、この本をどう活かしたらいいのでしょうか?
自分の人生を経営するためにこの本を読む
もし、
- 会社経営=自分の生活・行動
- 社長の理想=自分自身の目標や夢
- 会社の目標=自分の将来の目標
と考えると、
- 経営計画書=自分の行動指針・計画書
として応用できそうです。
つまり自分自身の将来の目標を達成するための行動指針・計画書を作るのは、面白い考えかもしれませんし、この経営計画書を応用できそうです。
つまり、会社のための経営計画書を真似して、自分の目標の実現のための行動計画書を作る、
目標の実現のために、日頃に取るべき行動や計画を書き記し、それに沿って日頃生活していくということです。
実際に早速自分用の計画書を作ってみる
まず将来の目標を決め、それを実現するために、計画をたてます。
その目標や、目標を達成するための自分自身のための行動指針を作るのに応用できそうです。
例えば、500万円ためて世界旅行をするとすると、
- 5年後に予定すれば、年100万円、月約8万円貯蓄
- 世界旅行では、どこに行くか、そこで何を食べるか、どうやって行くか
を考えると思います。
そんな計画書です。
大事なのは、その計画書をこの本で述べられているように、実際に早々に作ってしまい、その計画書に沿って行動していく事かもしれません。
早々に作ってしまって、後で必要なら書き換える。
そして、日々その計画に沿って、お金をためたり、行きたいところを調べたりしていく。
人生のいろんな計画をたてる
もちろん、旅行に行きたいという1つの計画だけではなく、
- 家族
- 仕事
- 健康
- 社交
などいろんな分野の計画があるはずだと思いますので、これらも同じように、目標とそのための計画を立てるということです。
そして、それらを手帳などに記して、携帯し適宜見返して、見直す。
この著者の他の作品
さいごに
「経営計画書は1冊の手帳にまとめなさい」をご紹介しました。
- 会社を経営するときに、人間の性質を考えた上で、従業員をまとめて同じ方向に進み、会社の目標を達成するために経営計画書をどのようにして作り、活用するかについて知ることができました。
- 実際、この経営計画書の活用により、著者が経営する会社の業績はとても伸びたそうですし、数多くの他の会社のコンサルタントにも活用して効果が得られているそうです。
会社を経営していない場合でも、自分の人生を経営すると考えて、自分の目標を達成するために、自分用の人生計画書、つまり自分憲法みたいなものを作ってみるのもいいかもしれません。
- 困ったときにはそれを参照して、当初の目標を再確認し、自分憲法に沿って行動してみる。
- 時代とともに、自分憲法を書き換えて行く。
この記事がみなさんに少しでもお役に立てるとうれしいです。