こんにちは!やしゅです
会社に就職しても、退職するまでその会社が生き延びている保証はありません。
例えば、1980~2009年に創設された企業の生存率は、10年後に3割、20年後には5割の企業が撤退しています(中小企業白書 2011年)。
とすると、勤めている会社が倒産しても、他の会社に就職したり起業することができるくらいの個人としての力を持つ必要があります。
そんな時代に社会の中で生き残っていくためのヒントを与えてくれるのが
- 『多動力』(幻冬舎、2017年出版)
です。
この本を読むことで
あなたの価値は、100万人に1人のレアな存在になるきっかけになるかもしれません。
Contents
著者の紹介
著者:堀江貴文(ほりえたかふみ)
- 愛称は、ホリエモン
- 実業家、著作家、投資家、民間宇宙ビジネス参入(!)
- 元ライブドア代表取締役社長CEO
福岡県の南に位置する八女市出身
- 県下で一番の進学校の久留米大学附設中学校・高校を経て、
- 東京大学入学(企業して中退)し、
- その後起業して20代で上場する
執筆した書籍は70冊以上
- 2019年には7冊
- 2020年には8冊
とたくさんの著書があります。
わたしが読んだことがある本だけでも
- 『君がオヤジになる前に』(徳間書店)
- 『ゼロ―なにもない自分に小さなイチを足していく』(ダイヤモンド社)
- 『捨て本』(徳間書店)
- 『これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話』(徳間書店)
がありました。
こんなにたくさんの仕事をされている堀江さんが提唱した『多動力』は、
- どんなものか
- どんな風にしたら自分にもできるのか
ということはとても気になります。
多動力とは【一つの道のみに固執せず多彩を目指す】
多動力は、
- “いくつもの異なることを同時にこなす力のこと”
- “異なるいくつものことに次から次へとハマる力だ”
と本で紹介されています。
これだけだとわかりにくいと思いますが、続きを読んでいくと
ただ単に無計画にたくさんのことに取り組んだらいいというわけではない
ということがわかります。
“メジャーリーガーのイチロー選手やサッカーの三浦知良選手のように、日本では一つのことを続けることが美学とされる”
「一つの道を究める」ことはとても大変ですよね。
オリンピックに出場する選手であってもそうですし、プロスポーツ選手になるためには、努力とともに、もともとの素質・才能がなければ無理です。
確かに、一つの道を究めるというのは多くの人が称賛する「王道」なのかもしれませんが、その道を目指す人は多いです。
注目されるような道なら特に。
- 一握りの人がその頂上に到達します。
- 例えその頂上に到達したとしても、その下にはすぐに追いかける人が現れ、そして抜いていかれます。
- 特にスポーツ選手なら年齢とともに身体能力も低下しますから。
そんな一つの道のトップ(ナンバーワン)を目指すよりも、多動力を利用していくつかの才能を掛け合わせてできるオンリーワンを目指す方が
- ずっと可能性が広がる
- 自分が楽しむこともできる
- 生涯にわたり自分の能力をさらに高めることができる
ということだと思っています。
能力をかけ合わせる必要性
一つの肩書、例えば、難関の国家資格を持っていても、それだけで一生安泰ではありません。
時代とともに、安泰と思われる部分には社会のメスが入ります。
弁護士は、最難関の国家資格です。
そして弁護士になることができれば「安泰」、私もそう思っていました。
でも、司法制度改革の一環として、2006年以降の新司法試験では結果的に合格者数が増えました。
もともと日本ではそんなに訴訟が多くありません。
そんな中で弁護士数が増えると、需要と供給のバランスがくずれ、年収がかなり低い弁護士も多くなってきているそうです。
このように、今のところ安泰と思っている職業であっても、これから国の方針や競争が働くと、一気に需要と供給のバランスがくずれ不安定になってしまうのです。
つまり、
- 時代とともに求められるものは推移します。
- 時代の変化に沿って自分の能力も変えていく必要があります。
それに対する方法として、『多動力』で紹介されているように自分の「肩書をいくつかもつ」ということは時代を生き抜く大きなヒントになると思っています。
例えば1つの肩書があれば、トップクラスにはならなくても、100人に1人の存在くらいになります。
そして
- 2つの肩書があれば、100×100人、つまり1万人に1人、
- 3つなら、100万人に1人です。
- 4つなら1億人に1人(!)
もし1つのスポーツで100万人の中でトップに上り詰めるとしたら、かなり難しいです。
ただしかけあわせる1つの「能力」とはそれなりの能力【器用貧乏にならない】
能力をいくつか掛け合わせて持っているというのは大きな魅力です。
でも、注意しないといけないことは、器用貧乏にならないことです。
「器用貧乏」は、
何でもある程度できる人は、便利な人として使われる一方で、どの才能も中途半端で大成しない
という意味で、実際にはよくあることです。
「肩書」と「器用貧乏」の違い
この本では、
“一つのことに1万時間取り組めば誰でも「100人に1人」の人材にはなれる。1万時間というのは、1日6時間やったと考えて5年。5年間一つの仕事を集中してやれば、その分野に長けた人材になれる。”
と書いてあります。
1日6時間(!)やって5年です。
取り組んだことすべてがこのレベルに達している必要はないかもしれません。
でも、肩書とはそんなに簡単に身につけられるほどの能力レベルではなく、相応のレベルの能力の話です。
名刺に書いても恥ずかしくないレベルの肩書。
でも、もし自分が興味があることや没頭できることならできると思います。
むしろ存分に楽しむことで、この肩書ができると思ったらワクワクします。
途中で飽きてきたら
堀江さんによると、初めからいくつものことに手を出すのではなくて、まず何か一つのことにハマるということが大事だそうです。
そして、飽きてきたらどうするか。
固執して一つでも肩書を増やすために頑張るのではなく、
飽きたときには80点くらいとって、あっさりと他のことにハマる
のがおすすめだそうです。
この本を読んで考えたこと
- 一つの専門分野に固執し続けるのではなく、
- 楽しめるものにしっかりとハマって
- 飽きたら他の分野に移ってまたハマる
楽しみながらそれに没頭することで、肩書が一つ、二つと増えていき、それが最終的には、自分がレアな存在になる。
それなりにハマる必要があるのがキモのようですが、自分が好きなことなら私にもできそうです。
この著者の他の作品
さいごに
堀江貴文さんの『多動力』をご紹介しました。
楽しみながら、それが自分の強みになり、それを重ねることでレアな存在になる。
しっかりと楽しむのがコツですが、みなさんも多動力を使って、レアな存在になりたいと思いませんか?