この記事では
私と同じようになんとなく投資をして儲けようと思っている方に、
金融リテラシーがなかったため、リーマンショックで私が損をしてしまった経験
をご紹介します。
でも、この経験から
- 金融リテラシーを身に着ける
- リスクを考えておく
- 背伸びした投資をしない(あくまでも余剰資金で投資で|あれこれ手を出さない)
- メンタルの安定・維持
は大切だと学びました。
そんな自分の失敗が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
Contents
【2008年の出来事】当時のイギリスの物価
ご存知のように、ポンドはイギリスのお金の単位です。
2008年当時に
イギリスのコンビニに入ると、
- サンドイッチ 約2ポンド
- ペットボトル(500 ml)のコーラ 約1ポンド
でした。
日本円に換算すると、
- 日本のコンビニに売っているようなサンドイッチがイギリスでは500円
- 500 mlのペットボトル入りコーラが250円
です(高い!)。
2008年のはじめは、1ポンド=240~250円でした。
日本の倍です。
日本からお金をもっていっても、半分の価値くらいしかありません。
【2008年の出来事】外貨をもっていてお気楽な気持ちで過ごす
2008年のはじめの、1ポンド=240~250円の時代の私の経験です。
少しばかりのお金をポンドでもらいました。
そして日本円にして40万円相当のポンド(1,600ポンド)を銀行に持っていました。
「イギリスに行ったときに使おうかな♪」
くらいのお気楽な感じで。
ポンドの通貨は珍しいと思って物珍しさでそのまま持っていたのでした(後から思えば、このときにすぐに日本円に換えておけばよかったのに)。
その後にずっとそのお金は使わずに口座に持っていました。
【2008~2009年の出来事】外貨の価値がみるみる減っていった
口座のお金を使っていないにもかかわらず、約1年の間に
その1600ポンドの価値が、日本円に換算すると40万円から約20万円に自動で減っていきました。
(1ポンド250円が、1ポンド120~150円になっていました)
当時の私は、普段の仕事や生活で忙しくて、
「ん??????」
「こんなことが普通にあるのかな?」
くらいの感覚でよく理解できていませんでした。
理解できなくて放置状態です。
【2009年後半】やっと気がついた、それはリーマンショック
お気づきの方もいらっしゃるかもしれません。
私は遅れること2009年後半に遅ればせながらやっと気がつきました。
そのポンドの価値が一気に減っていった(円としての預金価値が減っていった)原因はまさに
「リーマンショック」
でした。
2008年の秋にリーマンショックが起こっていました。
そのためにポンドの価値は下落したというのがわかりました。
ちなみに、私の仕事がほとんど景気に左右されず、また仕事も忙しかったため、「リーマンショック」とニュースで耳にしても、実生活では全く実感なく、変わらない毎日でした。
参考
その後ポンドは2015年に1ポンド 180~190円まで上がりましたが、2016年6月イギリスがEUから離脱することを決めたために再び低下し、最近も1ポンド140円前後で推移したままです。
つまり、10年以上たっても、昔の1ポンド250円の価値には戻っていません(塩漬け状態)。
この「損した」経験から学んだこと
このポンドの外貨預金が、生活費だったら大変なことだったでしょうね。
余剰資金で良かったです。
この経験を糧にしてこれから過ごそうと思っています。
インデックス投資は長期には価値が上昇する
インデックス投資は、信託商品を選べば、長い目で見れば価値が複利式に上がっていくといわれています。
多くの専門家が言っているから、おそらくそうなる確率はかなり高いのでしょう。
一方で予測できない側面もある
一方で、未来を予測することはできません。
今のところ、コロナショックは幸いにも短期間に回復しているように見えます。
でも、バブル崩壊やリーマンショック等の株価の暴落は、専門家でも必ずしも予測できません。
株価の下落が2~3年持続する程度ならまだしも、さらに長い間下落したままで経過することもあるかもしれません。
そしてそのまま金融商品を持っているでしょうか。
私がリーマンショックで学んだこと
金融リテラシーを身に着けることは大切
私自身、2008年当時は金融について何も知りませんでしたし、世の中の経済状況もわかりませんでした。
外貨を持っていて少し浮かれていてミーハーなだけだったと思います。
しっかり金融リテラシーを身に着け、例えば、損するにしても最小限で済むような方法を身に着けておけば、私のように外貨預金の価値が半分になることもなかったのかもしれません。
外貨預金や為替リスクなどについても必要に応じて身に着けていれば、損はもっと少なかったと思っています。
余剰資金で投資する
必ず余剰資金を使って投資する。
もし私の損が生活資金だったら、生活がままならないことになっていたところでした。
たまたま余剰資金だったから、静観に近い状態のメンタルでいることができたのだと思います。
リスクがあることを常に考える
どの金融商品をとってもリスクがあり、大損するリスクを考えておくことも大事だと思っています。
たとえインデックス投資であったとしても、不確定要素はあります。
そうは言っても、扱う金額が大きければ、それだけメンタルは不安定になるのでしょうね。
自分への今後の戒めも兼ねてこの記事に書いておきました。
自分の投資スタンスを維持するためにもメンタルを大切にする
メンタルが不安定なら、自分の投資に対してのスタンス・ポリシーも不安定になり、投資から退場しやすくなると思っています。
例えばインデックス投資は長期に向き合うもの。
そのためにも投資から退場しないようにしたいと思っています。
そのためにも普段の私生活・仕事で安定した精神(メンタル)を保つ必要があるでしょう。
さいごに
素人同然のときにリーマンショックを経験して、損をしてしまった経験をご紹介しました。
暴落は定期的に起きています。
これまでの暴落以上の暴落が起こるリスクも想定しておく必要はあるでしょう。
投資にリスクはつきものですが、
そしてこの経験で実感したことは
お金と対峙するためには、
- 金融リテラシーを身に着ける(自分なりの投資スタンスの確立・維持)
- リスクを考えておく
- 背伸びした投資をしない(あくまでも余剰資金で投資し、あれこれ手を出さない)
- メンタルの安定・維持
が必要なんだと思います。
もちろん、暴落が起これば精神的に不安になるのは致し方ないところはあります。
人間ですから。
けれども、精神的な不安定さをおさえることは、損失を最低限に抑えることにつながるのではないかと思います。
苦い経験であっても、今後に活かしていけばいい経験になると思っています。
私の経験が皆さんに何らかの形でお役にたてば嬉しいです。