年を取らないうちに、人生のできるだけ早い段階で、お金や投資についての金融リテラシーを学ぶ。
誰しもお金については関心があると思います。
給料がいくらか、ボーナスがいくらか、あの服を買いたい!車を買いたい!などです。
また、老後2000万円問題が出たことですし、国も公的年金制度のみに頼らないよう、投資についてiDeCoなどの制度導入・普及に関心を持っているように思います。
その中で、学生時代、例えば、高校卒業前や大学時代に、
- お金や投資についての意義
- メリット・デメリット
- 実際の投資方法
について学ぶ機会があると、随分と違った生活や金銭管理をする人が増えると思います。
でも、意外と小さい時には、学校で教わる限られた選択肢しか学んでいない環境で育つことが多いものです。
この記事では
- 学校の教育環境では、特に金融・投資の実利的な重要性を知らないで育つことは多い
- お金は人生で最も身近な存在の一つで、できるだけ若いうちに知ることは大切
- でも、年を重ねても、何かを始めたいと思ったら、何歳からでも遅くはない
ということについてご紹介します。
Contents
節約に対する教育
私の学生時代には
小学校の遠足に行くとき、「お菓子を350円まで」
修学旅行に行くとき、「お土産代は5千円まで」
と、お金について制限されました。
その制限がある中で、やりくりして、自分が好きなモノを買う。
つまり限られたお金をやりくりするという節約については、学校でも普通に学んで、実践します。
逆にお金を稼ぐ方法に対しては、あまり教育されない
一方で、「お金を儲ける、投資する」ことは、教えにくいのか、学生時代には賭け事などの違った道に導いてしまうと学校が思っているのかと考えてしまいますが、あまり学びません。
もともと、そのようなことを教える体制にはなっていないでしょうが、外部から講師を招聘して授業をしてもらったらいいとは思います。
個人的には、本を読んでいると村上世彰さんの話を小さいときに聞いていると、人生観も変わったかもしれないなぁと思います。
村上さんの本を読むと、村上ファンド事件の時の激しさとは全く反対の好印象で、お金の重要性の本質を知りました。
お金はこうやって活用するんだなぁと。
お金を儲けることについて学ばないことは、会社員として生活する分にはあまり困らないかもしれませんが、
- 自分がしたいことがあった場合には、お金がないとできないことがあります。
- 逆にお金を使って社会や人のために貢献できることは多いものです。
- また、何かのトラブルが起こったときにお金がなくて、大変な思いをすることもあるでしょう。
- 下手したら、そこから抜け出す術もわからないとなると、八方塞がりです。
お金や投資については家庭環境によるものが大きい
純粋にサラリーマンの家庭で育ったら、子供もサラリーマンになり、あくまでも雇用される側の立場が普通の環境と思ってしまいがちです。
そして、
- いい職場に就職して働く
- 会社で頑張って仕事をして、給料を稼ぐ
という感覚は、ごく一般的な感覚です。
将来社長になりたいと考えたとしても、
サラリーマンの家庭で育ったら、当たり前と思って会社に就職して働く、会社の中で偉くなりつめて、一番偉い社長になる・・・と、普通に「雇用される側」の立場で考えます。
対照的に、会社経営者や自営業の家庭で育つと、親の姿をみて、会社に就職する以外の選択肢を何気なく、そして普通に見ていくものです。
そうすると、雇用される側だけでなく、雇用する側や自分でやりたい仕事を自分で始めるといった選択肢も選びやすくなると思っています。
例えば、親が果物をつくる農家だったら、その子供が、ジャムやジュースなど派生するものをつくる店を持ちたいと思うこともあるでしょう(もちろんハード面での優越性はもともとあるのですが)。
それに、いわゆる村上ファンドの村上世彰氏のように、親が投資をしていたら、子供も投資家を職業として意識するのも必然だと思います。
「若い時」の環境の重要性
ツアー「以外」で海外に行くと、実際のやり取りを外国語で行い、外国の文化や治安を調べ、また日本とは違う人々、環境や文化、食事に接します。
これを小さいときに、経験することも将来の意識に影響すると思っています。
私の場合は、成人になって先輩と海外に初めていきました。
英語を実際に使うことを考えないで行ったため、
- 飛行機の中でCAさんに「ビール」くださいと言っても、通じなかったり、
- 海外のマクドナルドで、「ハンバーガー」くださいと言っても、ハンバーガーが出てこなかったり
と散々な目にあいました。
でも、その時に、海外の世界を実際に見て、日本以外にこんな世界があるんだと「実感」しましたし、外国語を使うことは世界の人と意思疎通するのに重要なことを、本質的な意味で体感しました。
たとえ家庭に金融の環境がなくても、小さいときに、金融、特に投資について学んでいたら人生の選択肢が大きく変わるのではないかと思っています。
また、金融面については、お金を増やすことを考えたときに、増やすのにかける時間というのはとても大切な因子です。
もちろん若い頃から投資をしていれば、その後多くの経験を積んでいくでしょうし、増やす時間があればあるほど、例えば投資の複利効果を利用するには特に有利なことは自明の事実です。
余談ですが、個人的に気になるのは、「儲かりまっか」という言葉が普段から使われていそうな大阪。
大阪では小さいときから投資、経営といったお金を増やす・儲けることが身近なのかもしれないと興味深く思っています。
大阪では自宅や社会で儲けるという概念が普及しているのかもしれません。
何歳でも学ぶ・始めるのは遅くない
できるだけ投資やお金、生活やお金に係わる制度について学ぶのは、若いほうが有利です。
けれども、人生100年時代といわれています。
定年は65前後かもしれませんし、将来70歳になるかもしれません。
自営業であれば、何歳になっても働くかもしれません。
いずれにしても、もっとヒトが長生きする時代になるかもしれません。
何歳になっても、自分らしく、実り多く、楽しく過ごすことが大切です。
そのためには、特にお金についてや、また投資に限らず、何歳になっても、いろんな制度を利用して、学んで、
始める・学ぶのは早いほうが有利なのは確かですが、何歳から初めても決して遅くないと思っています。
最後に
老後2千万円問題も出たことですし、官僚や政府も「老後」「投資」が大切だと思っているでしょう。
これからは教育のなかや、家庭の中でも、早めに投資について話題にして行ったほうがいいのではないでしょうか。
もちろん、納得しなければ、スルーしていいけれども、金融・投資を認識する機会を若いうちに持っておくことは大切な要素です。
とはいっても、興味があったり、楽しそうと思えば、“何かを始めるに遅すぎることはありません”。
思い立ったが吉日。