一流のプロが仕事に取り組む姿勢はとても参考になります。
日本人で世界的に活躍しているデザイナーの佐藤オオキさんは、有名であるにも関わらず400の仕事を同時に取り組んでいるそうです。
一つひとつを、ちょっとの時間でできるわけはないでしょう。
ましてや仕事を依頼してくれた顧客が納得するものを作る必要があるはずだからです。
どうやって取り組んでいるのでしょうか。
そのコツを知って、わたしたちの仕事も同じようにできたらいいですよね。
効率よく一流の仕事をたくさん・同時にすすめる方法を知りたい方に、
佐藤オオキさんの本『400のプロジェクトを同時に進める 佐藤オオキのスピード仕事術』
をご紹介します。
一流の仕事を400個も並行してすすめるなんて、普通だったら時間や手がいくつあっても足りなくなるはずです。
佐藤オオキさんはどうやって取り組んでいるのでしょうか。
この本では、
- 効率よく仕事をすすめるための佐藤オオキさんの考え方、取り組み方を知ることができます。
- そしてその方法は、自分の仕事にも簡単に取り入れることができそうです。
佐藤オオキさんのプロフィール
著者:佐藤 オオキ(さとう おおき)
デザイナー
デザインオフィスnendo代表
- 1977年カナダ生まれ
- 2000年早稲田大学理工学部建築学科首席(!)卒業
- 2002年早稲田大学の大学院を修了後にデザインオフィスnendo設立。
輝かしい経歴
- 2006年 「ニューズウィーク」誌の「世界が尊敬する日本人100人」に選出
- 2007年 「世界が注目する日本の中小企業100社」に選出
- 2012年 デザイン界のアカデミー賞といわれる「エル・デコ インターナショナル デザイン アワード」の「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞
- 2015年 「メゾン・エ・オブジェ」で「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」受賞
2013年には、
プロフェッショナル仕事の流儀
- 「世界をもっと、心地よく~デザイナー・佐藤オオキ」
で、佐藤オオキさんの活躍が放送されました。
若くして数々の世界的な賞をもらい、その後も活躍を続けています。
そのコツは才能とともに、効率化を図るための取り組み、環境整備にありそうです。
本の概要
400もの仕事を同時進行させるためには、著者は書いていませんがもちろん才能があるはずです。
それに加え、
- 多くの仕事をこなしてきた経験・知識
- 自分の仕事への取り組み方に対する工夫
- 仕事環境の整備
を洗練させてきた結果です。
- この記事では扱いませんでしたが、デザインではない奥の深さ、商品価値を高める作用など、デザインは単なるおしゃれというわけではなく、商品価値を高めたり、デザイナーは商品のコンサルタントのような働きもすることがあるそうです。
マルチタスクのようでシングルタスク
- 佐藤さんは、400もの仕事を同時にすすめるというマルチタスクをしているのではなく、矛盾しているようですが基本はシングルタスク。
“そもそもは、私は同時に複数のことをするのは苦手”
だそうです。
つまり、400もの仕事を同時にすすめていますが、その個々の仕事をシングルタスクで終わらせていっているそうです。
- 仕事をするときには、必ず一つの案件のみに集中
- 仕事を処理するときには、やりかけに終わらせずに、必ず完結させる
と、シングルタスクをつないでいきながら400もの仕事をすすめています。
考える力を温存させる・大事にすることにとても配慮しているのがわかります。
集中するためには仕事の効率化とともに、集中できる環境整備へ投資
- 脳の処理速度を上げるためには、自分にあう環境をみつけて取り入れること
が大切。
仕事の効率化としては、
頭の中でフル回転して考えたアイディアは、どんどん情熱的になってしまいます。
- それは時として感情的になってしまうため、客観的な視線を持つ必要があります。
- そのコツとしては、2~3日間をあけて再度考えてみることが有効です。
また効率化を図ることへの投資も欠かせません。
お金をためるよりも、どこに使うべきかを考え、投資する。
- ビジネスを速く進めるためには、重要です。
- 外部に依頼できる部分の仕事は潔く、お金を払って外部委託
- 多少高価なモノでも、仕事効率が高まるなら、投資と考えて買い求める
勉強になったポイント
400もの仕事を同時進行している佐藤さんであっても、基本はあくまでもシングルタスク。
アイディアを思い浮かべやすい環境の整理や自分自身の取り組み方に工夫を取り入れています。
シングルタスクは1つを終わらせて次の仕事に取りかかる。
効率化を図れることには、投資と思ってお金をつぎ込む。
わたしも取り入れてみたいです。
この著者の他の作品
さいごに
佐藤オオキさんの『400のプロジェクトを同時に進める 佐藤オオキのスピード仕事術』をご紹介しました。
- 400もの仕事を抱えていても、シングルタスクが基本
- 効率化を図るために、自分の仕事を考え、そして仕事環境に投資する
ということは、デザイナーに限らずわたしたちみんなに共通して当てはまるでしょう。
さいごにこの記事がみなさんに少しでもお役にたてるとうれしいです。