お金は欲しいですよね。
題名につられて読みました。
- 『バカでも資産1億円』
小泉政権時代を知っている方はご存知でしょう、
どこかかわいらしいところがあり、強烈に印象が残っている
- 杉村太蔵さん
が書いた本です。
若くして国会議員になって、猛烈なバッシングをマスコミから受けながら、今ではテレビタレント、実業家、投資家として大活躍です。
また、この本を読むことで、
- 本質的に大事なものが何か
ということを考えるきっかけになりますよ。
著者のプロフィール
著者:杉村太蔵(すぎむらたいぞう)
- 杉村商事 社長。
- 投資家、実業家、テレビタレント。
- 元衆議院議員。
テニスでは国体で優勝したほどの腕前。
テレビで薄口評論家の愛称で人気です。
- 北海道旭川市生まれ。
- 筑波大学中退。
- 時給800円の清掃員からスタート。
- 清掃員として清掃していた外資系証券会社の社員となる。
- その後に衆議院議員。
- 今では、テレビタレント、会社経営者、投資家として大活躍。
本の概要
杉村太蔵さんのこれまでの本当に山あり谷ありの人生を紹介しつつ、その過程で学んだ大事なことを紹介してくれる本です。
杉村太蔵さんの人生
- 杉村太蔵さんが、テニスで国体優勝して筑波大学に入学したものの、中退。
- その後何とか生活をしなければと考えて、時給800円のビルの清掃員を始めました。
- 清掃員時代であっても、トイレの仕事にもプライドを持って取り組みました。
- そんな中に、ビルに入っている会社の会社員から目をかけられ、声をかけられて、外資系証券会社の社員に採用されます。
- その証券会社時代の仕事がきっかけで、衆議院議員になろうと決心。
衆議院議員に当選すると、
- 「早く料亭に行ってみたい」
- 「真っ先に調べたのは国会議員の給料。2,500万円ですよ」
- 「念願のBMWが買える」
- 「棚からぼたもちという言葉は僕のためにあるような言葉」
などの発言で猛バッシングを受け謝罪会見をしたことも。
その後の議員選挙に落選してしまいます。
でも、今では、テレビタレント、会社経営者、投資家として大活躍するようになりました。
金銭面では、証券会社時代の知識を生かして投資することで、資産は1億円に。
- 杉村太蔵さんの人柄
があったからこその、まるで必然的なことのように思えます。
この本を読んでわかるのは、1億円の稼ぎ方というよりも、杉村太蔵さんの魅力とその秘訣としての、考え方・生活する姿勢です。
本でわかる杉村さんのこと
杉村さんは
- 本を読むとわかりますが、タイトルにあるようなバカでは決してありません。
- でも敢えて「自分はバカだから、バカなりに工夫して行動する」という考えです。
そして、
- 自分の気持ちに素直に生きる。
- バイタリティがあふれ、優れた行動力。
- とことんプラスアルファのサービス精神。
- 人との縁を大事にする。
- 人に感謝する。家族にはもちろん、これまで職場などで出会った人々に。
と、
杉村さんの
- 山あり谷ありの人生
- 考え方、姿勢、誠実さ
はとても読んでいて面白いし、感心してしまいます。
"ぼくのようなバカはバカなりに考え、行動することが大切なのです"
と本文に書いてあります。
繰り返しますが、決して”ぼくのようなバカ”ではありません。
勉強になったポイント
『棚からぼたもち』発言の真意は逆に褒められるべき
杉村太蔵さんが若くして衆議院議員に当選した時に、「棚からぼたもちは、ぼくのためにあるような言葉」と発言しました。
清掃員から証券会社社員、そして国会議員と出世の階段をあっという間に上ってきたという背景もあったのだと思いますが、軽率な発言だとマスコミから猛烈なバッシングを受けました。
でも、
「棚からぼたもちが落ちてきたときに、その棚の下にいる」
ということは大事です。
- いつぼたもちが落ちてくるかわからないけれども、
- 普段の行動力や努力で、目の前のことにチャレンジし、
- チャンスを必死につかもうとしていたからこそ、
- ぼたもちが偶然落ちてくるというチャンスをものにできた
と考えるべきです。
そしてこの考え・生き方こそ杉村太蔵さんが今活躍している源なのかもしれません。
逆にこの「棚からぼたもち」こそ目指すべきことなのではないでしょうか
自分の生活や仕事での姿勢を考え直すきっかけに
- 行動してチャンスを増やし、ゲットする。
- プライドを持って仕事をすることは大切ですが、見栄を張るというわけではなく、謙虚な姿勢を忘れずに。
- そして、人との縁を大事にして、感謝の心を持つ。
- サービス精神をもつ。
という、生きる上での基本の大切さを考えました。
まるで道徳の授業を受けた気分です。
資産を持つために
"資産を増やすためには投資だけではなく、仕事で収入をアップさせること、そして、支出を減らすことも欠かせません。そのためには、使うべきお金とそうではないお金を見極めることが重要です。"
と書いています。
資産を1億円持つということは、基本的な、
- 支出を減らす
- 収益を増やす
- 投資する
というこが重要とを述べています。
杉村さんは
- 会社経営、タレントとしての出演料による大きな収益
- それらを投資に回す
- それとともに倹約に努める。
この3本柱があるからこそ1億円の資産があるのだと思っています。
2番目と3番目は、凡人にもできると思いますが、1番の収益を増やすのがやっぱり資産を増やすコツなのだろうと思いました。
それに加えてこの本は約10年前に書かれていますが、ETFを購入するという話が出てきますので、投機というよりも堅実な投資をして資産を増やしてこられているのに違いありません。
この著者の他の作品
著書が少ないのは意外でした。
でも、それほど個々の本には本当に書きたいことが書いてあるのではないかと思います。
さいごに
杉村太蔵さんの「バカでも資産1億円」をご紹介しました。
杉村太蔵さんのファンになってしまう本です。
ただ、どうしてファンになるかということを考えると、その姿勢、考え方、生き方がとても参考になります。
この本で1億円を稼ぐことができるようになるわけではありませんが、この杉村太蔵さんだからこそ、資産は1億円あってもおかしくないバイタリティ、行動力、考え方だと思いました。
この記事がみなさんに少しでもお役にたてるとうれしいです。