こんにちは!やしゅです。
昔から日常で
- 予定表や講演会の案内を壁にはったり
- 破れた紙を補修したり
- メモを同僚のロッカーにはったり
と、セロハンテープはとてもよくつかう文房具の1つです。
そのセロハンテープの中で、有名なニチバンという会社が作っている『セロテープ』。
ところが、実は60年以上前から環境に配慮した植物由来のもので作られていました。
この記事では、普段文房具のテープをよく使う方に、テープを使うなら、
環境に配慮したセロテープ
を使って、SDGsに取り組むことができることができるということをご紹介します。
Contents
セロテープとは【セロテープとセロハンテープは違う】
セロハンテープは、セロハンという木材から作られる物質を使った粘着テープの総称です。
セロテープは、日本の会社のニチバンが販売している「セロハンテープの商品名」です。
最初の国産セロハンテープです。
セロテープを作っている会社
ニチバンという日本の有名な会社が作っています。
- セロハンテープ、マスキングテープ、医薬品の貼り薬などの、いろいろなテープを販売する日本の会社。
- 1918年(大正7年)創業。
- もとは日絆(にちばん)薬品工業という会社名で、それにちなんでニチバンという会社名になりました。
- 日絆とは、日本を代表する絆創膏会社になることを願って創業者が名付けました。
皮膚がかぶれやすいわたしのお気に入りの絆創膏の『ケアリーヴ』を作っているのもこのニチバンです。
-
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絆創膏のニチバンがセロテープを開発したきっかけ
- 1930年代にアメリカでセロハン粘着テープ(スコッチテープが有名)が開発され、広く利用されていたそうです。
- 戦後に日本に駐留したGHQは手紙を検閲してその封を閉じるのにアメリカ製のセロハンテープを当初は使っていましたが、輸入が遅れて品不足になりました。
- 1947年にGHQは絆創膏を製造していたニチバンに製造を打診。
- 1948年にいち早く絆創膏の技術を応用して試作品を完成させました。
セロテープの特徴
- 透明なフィルム部分はプラスチックではなく、木材パルプが原料のセロハン
- 粘着剤は、天然ゴムや松やになどの天然樹脂
- 巻心は、再生紙
を使っています。
いわゆるバイオマス(動植物から生まれた、再利用可能な有機性の資源)を材料としている製品です。
バイオマスに含まれるCO2(二酸化炭素)は、植物が育つ段階で大気中のCO2を取り込んだもので、バイオマスを焼却しても大気中のCO2は増えないといわれています。
つまり、セロテープを燃やしても空気中のCO2は増えないそうです。
そのために、人や地球にやさしい商品を表彰するソーシャルプロダクツ・アワード2020大賞を受賞しました。
セロテープと他のテープの違い
材料による違いがあります。
- 多くのテープはOPPテープという石油由来の製品です。
- セロハンテープはテープ部分は植物由来ですが、セロテープ以外の商品は粘着剤などに石油由来の成分を使っている場合があります。
つまり、セロテープが植物由来なのに対して、
- セロハンテープの一部
- OPPテープの多く
は石油由来のものを使って作られています。
OPPテープについて
OPPは、Oriented PolyPropylene(オリエンテッドポリプロピレン)。
OPPテープは、ポリプロピレンフィルムにアクリル系の粘着剤を塗布したテープ。
原料は主に石油由来成分のため、セロテープに比べて焼却時に二酸化炭素を多く排出し、自然界で分解されないという特徴があります。
テープの透明度が高く、耐久性が高いという特徴があります。
セロテープのメリット・デメリット
メリット
何よりも大きなメリットは、植物由来の成分で作られているため環境に配慮している点でしょう。
その他、
- 耐熱性がOPPテープより高い。
- 力をかけずに1/2程度の力で切ることができる。
デメリット
- OPPテープに比べると耐水性が低く、水が付着するとはがれやすい。
- OPPテープよりも高い。
- その他、色がやや黄色になってしまうことです。
セロテープとOPPテープの使い分け
- 短期間の使用ならセロテープ
- 長期間使用や耐水性を考えるならOPPテープ
わたしの使い方
通常の文房具なら、セロテープ一択です。
文房具用途以外の使い方、例えば段ボールの封をしたりするなら、強度を考えてセロテープ以外のガムテープ(クラフトテープ、布テープ、OPPテープなど)を使います。
さいごに
文房具として昔から使ってきたセロテープ。
意外にも戦後すぐに開発されたのに環境に配慮した商品でした。
今回の記事では、
普段よく使っているセロテープのすごさを考えてみました。
みなさんに少しでもお役に立てるとうれしいです。