経済的に会社や家族に依存せずに生きていく(経済的自立)のに必要な資産の目安は1億円と言われています。
収入を確保(できれば共働き)、倹約、投資信託
という、個人的範囲で誰もができる経済活動をすることで、定年退職までに1億円を達成することは意外にもできることが多いそうです。
でも、1億円たまるのが定年時なら、その後に健康的に生きる・人生や生活を楽しむ年数は限られています。
一度きりの人生です。
その方法を紹介している本をご紹介します。
橘玲さんの著書『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』についてご紹介します。
この本は、
定年よりも前に1億円をためるためには、
タイトルにあるような黄金の羽根を拾うことが重要であると紹介しています。
- 黄金の羽根=制度の歪みがもたらす幸運
であり、
黄金の羽根を手に入れると、大きな利益を得ることができます。
- いろんな利害関係を持つ人間が作った税制をはじめとする社会の制度
- そして利害関係がある人間が管理する社会の制度
だからこそ、人間社会には必ずしも合理的でない「歪み」をもった(税金)制度が残っています。
合法的範囲でその歪みをうまく利用することで節税し、より若い時期に経済的に独立する(1億円をより早くためる)ことが容易になります。
そして黄金の羽根を拾ってみませんか?
著者のプロフィール
著者:本名は未公開。ペンネームは橘玲(たちばなあきら)。
早稲田大学第一文学部卒
男性作家。
有名な小説として「マネーロンダリング」があります。
- 「マネーロンダリング」というと脱税のイメージがあります。
- その脱税方法をノンフィクションで紹介すると問題がありますが、それをあえて小説という形で紹介することで、非合法的な問題になるのを回避しつつ紹介したかったのかもしれません。
本の概要と黄金の羽根について
社会・家族・会社から経済的に自立するためには(経済水準にもよりますが)目安として1億円の資金が必要です。
更に個人が法人を立ち上げて「黄金の羽根」を拾うことで、人生の早い時期に1億円をためて経済的に独立することが容易になります。
稼ぐ・倹約・投資
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 投資により増やす
といった多くの個人向けの金融書籍で推奨されている方法が前半で紹介されています。
なぜなら、これらは基本的重要なことだからです。
* 家計を見直す必要があります。
この勤勉・倹約・共稼ぎで億万長者になれまる可能性が高いですが、いつなれるかというと65歳という定年の前後です。
もっと早く(50歳位まで)に経済的独立を果たしたいと考えるなら、何らかの近道を考える必要があります。
それが後に紹介する「黄金の羽根を拾う」こと。
つまり法人を作り、法人と個人としての立場を利用してお金の制度をうまく合法的に利用し節税すること。
投資はリスク商品!
黄金の羽根の話の前に、「投資はあくまでもリスク商品」ということを忘れないようにしなければなりません。
この本では投資についてもリスクがあることが繰り返し紹介されています。
資産運用の専門家は、自分に都合がいい情報を利用して紹介することが多いということは念頭に置く必要があるでしょう。人間ですから。
真理として長期には世界の経済規模は一貫して拡大しているため、長期的な投資は利益が得られます。
ただしその長期をどれくらいの期間として捉えているかです。
つまり自分が生きている数十年の間にその長期投資の利益が得られるとは限りませんし、逆に損するということだってあり得ます。
それでも投資するかどうかはリスクを考えた上で個々で決めることではあるでしょう。
あくまでも投資にはリスクがあるということは今の時代に肝に銘じなければならないと思っています。
この本のエッセンス:黄金の羽根を拾う
本を読む前に、
なんだか良さそうな意味の気がします。
個人的な解釈ですが、
- 羽根とは、鳥が大空に羽ばたくイメージがあります。つまり、自由や飛躍の象徴。
- 黄金は、希望、幸福、喜びとともにお金の意味。
この本を読みすすめるとしっかり定義されており、
- 黄金の羽根=制度の歪みがもたらす幸運
であり、
黄金の羽根を手に入れる、つまりその歪みを利用すると大きな利益を得ることができるということでした。
人間が生活する社会は
- いろんなしがらみ(利害関係)を持つ人間が作った税制をはじめとする社会の制度
- そしてしがらみ(利害関係)がある人間が管理する社会の制度
だからこそ、必ずしも合理的でない歪みをもった(税金)制度が残っています。
詳しくは本を読んでください
ここでは省略しましたが、本の中では例として制度を作ったり管理する側、つまり政治活動をする政治家や税務調査を行う税務職員のしがらみが紹介されています。
その人間社会で人間が作った、人間ならではの社会に残っている歪みを上手に利用する。
つまり、社会制度を利用して合法的な範囲で節税を行うということが金銭面メリットが大きく得られるということなのでしょう。
ただし、サラリーマンは給与所得控除として収入に対する必要経費の額が一律に決められているように、
サラリーマンをしている限り税金を厳しく徴収されるような仕組みになっています。
したがって税金の制度の歪みを利用するためには、サラリーマンとしてではなく、会社(マイクロ法人)を作ることが有効となります。
でも法人を作り、個人としての立場と法人としての立場をうまく使い分けることで有効な節税を行うことが可能になります。
- サラリーマンと違って、自営業者に対するお金の制度は依然として制度の歪みが残ったままになっているからです。
ここでは概略のみご紹介しましたが、本の中ではその内容が詳しく紹介されています。
この著者の他の作品
さいごに
橘玲さんの著書「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」をご紹介しました。
そんな美味しい話はそんなにないことはわかっています。
この本で出てくる法人(マイクロ法人)を作ることは、自営業の仕事を生み出す必要があり、これまで普通のサラリーマン生活だった人が簡単にできるわけではないと思っています。
金銭面で稼ぐ、倹約する、投資するという基本的な経済活動に加えて、
経済的自由を獲得するために、黄金の羽根を拾ってみませんか?
この記事がみなさんに少しでもお役に立てると嬉しいです。