こんにちは!やしゅです。
- すぐに話が途切れて会話が続かない
- 話をしていると相手が不機嫌になった
- 話が盛り上がらない
いろんな経験があると思います。
もちろん、芸能人のように漫談するのは、だれもができるわけではないのはわかっています。
でも、せめて苦手でなくなったらいいですよね。
そんな会話に苦手意識がある方にお勧めしたい本が、
- 永松茂久さんの『人は話し方が9割』(1分で人を動かし、100%すかれる話し方のコツ)
です。
この本を読むことで、
最初は流暢な話し方とはいかないまでも、人と話すときの自分の姿勢や思いを変えることで相手と話しやくなり、会話に対する苦手感覚を少なくすることができます。
そして自信がつけば、さらに多くの人と話をすることができるようになります。
この記事が皆さんにすこしでもお役に立てるとうれしいです。
Contents
著者のプロフィール
著者:永松茂久(ながまつしげひさ)
中津城、耶馬渓や福沢諭吉が幼少期に過ごした旧居がある大分県中津市生まれ。
3坪のたこ焼き屋から始め、その2年後には飲食店を経営し、大繁盛させるまでに至ったそうです。
- その中でスタッフとうまくコミュニケーションをとれず、情熱が空回りして周囲を責めることが多かった時代もあったそうです。
- でも、自分を振り返り、聞き方、言い方を変えることで社内の風通しがよくなり、業績もどんどん伸びていったそうです。
- その中で、相手を理解する、そのために相手の話をよく聞くことに徹することで人生が変わるということを自分自身経験されています。
そしてその経験を活かして今ではミリオンセラーという興味深い経歴です。
その他にも全国で多くの講演やセミナーを開いています。
本の概要
『人は話し方が9割』というタイトルをみて、この本を手に取る人が多いと思います。
話し方を知りたいと思う方は多いでしょうから。
ところが、本の最初の方の本文に「聞き方が9割」という文章が目に入ります。
それを見た瞬間、「タイトルと内容が違う」と思ってしまいます。
でも、更に読み続けると、最終的にはこの本を読んでよかったと思うような内容が満載でした。
また、この本は、講演会などで話をすることが対象ではありません。
日常の職場や自宅、地域社会でのコミュニケーション上の話し方についての本です。
人間関係をよくすることを目的とした本です。
その結果として会話がしやすくなるということだと思っています。
ポイント
第1章のタイトルが、”人生は「話し方」で9割決まる”であるため、
人は話し方が9割=人生は話し方で9割決まる(変わる)
という意味ではないかと思っています。
相手の気持ちに寄り添った会話を心がける
大事なのは会話というよりも、相手が何を求めているかを考えることです。
- 相手が気持ちよく話をできるようにこちら側が配慮することで、相互の人間関係がよくなる。
- すると結果的にお互いに話をしやすくなるということにつながります。
要点としては
- 相手に関心を寄せる、よく話をきくのに徹する。
- 相手を主役にする。
- 相手の会話に直接反応するのではなく、相手が何を求めているかを考える。
相手の話を聞くことがとても大切!
相手に9割しゃべってもらう気持ちで。
仕事上は、自分の話をすることも必要ですが、よい人間関係を築くのが最優先です。
そういう意味では、自分が言いたいことを言い続けるというよりも、お互いの信頼関係を気づく方がずっと重要です。
聞き上手になるためのコツ(相手が話しやすいように)
- 相手を否定しない・・・否定しないと相手は話がしやすくなる。
- 笑顔でうなずく
- 一緒に笑う・・・相手は共感されることに喜びがあるから
- 感嘆(最後をのばして発音)のあいづち・・・へー♪、ほー!、えー!?、うわあー、わー、そーなんですかー
- でも、だって、どうせ、ダメ(否定的な言葉)は使わない。
自分が話をするとき
自分が話したいことではなく、相手の求めている話をする。
まずは、話しやすい人と話しながら会話力を磨く。
- 会話が苦手なら、苦手と開き直ってもいい。
- 肩肘張って流暢に話をしなければいけないことはなく、むしろ自分が楽しんでいれば、周囲の人が加わってくる。そして、そんな人は、意欲高く協力してくれる。
- 大事なのは、自分の思いやスタンス。
- 相手の幸せを願って話をする。
- 苦手な人との距離を無理に詰めなくてもいい(誰でも苦手)
その他、
例えば、高圧的に話す人には誰でも話をしにくいものです。
- 高圧的に話をする人には、「そんな考え方もあるんですね」と唱えて、あまり反応しない。
流暢に話すのを最初から求めない
芸能人などが漫談するのを見ていると、「面白いな~」「話し方がうまいな~」と思います。
でも、そんなことを最初から私のような凡人が求めるのはハードルが高すぎです。
この本でも
自分のトークだけで人を惹きつけるのは至難の業
と言っています。
むしろ、話をしやすくするための心の持ちようを鍛えるためのヒントを与えてくれます。
話し方が苦手なら苦手なりに、相手が話しやすいような聞き方をする。
- そのためには、相手の話を否定せず、よく聞き、相手の望むところを把握して、相手の話を引き出す。
- そのような、相手の心を考えた上で、相手の気持ちや感情に寄り添うことが、相手が話しやすくなり、また相手が自分を好きになる。
- その結果、お互いに話をしやすくなるということにつながる。
なによりも大切なことは、お互いの人間関係を築くことにつながるということだと思います。
そのうえで会話をすれば、話しやすいのは納得です。
この本を読んで学んだこと
表面的なテクニックで得られる話し方もありますが、それはあくまでも表面的な会話。
例えば、流暢に理論的に話をしていても言葉が響かない話もあります。
“話し方のスキルを上げること=心を磨くこと”
話し方と考え方の融合。
つまり、自分の相手に対する心が変わると、人間関係が変わる。
そうすることで、相手に好きになってもらい、自分も相手を好きになる。
好きな人と会話をすれば、話が弾む。
そして自身がつき、更にはより多くの人と話ができるようになるのかもしれません。
そして、この話し方というのは、特定の人や場所というよりも、あらゆる場面で役に立つ手段になりそうです。
この著者の他の作品
さいごに
永松茂久さんの『人は話し方が9割』をご紹介しました。
職場や近所の人と話す力というのは、周囲の人を理解し、話しやすい環境をこちらも整える。
その結果話し相手との関係性が改善され、話しやすいようになっていく
という、会話するときの自分の心構えの大切さを知ることができます。
話し方といって、自分がどう伝えるかばかりに目が行っていると、根本的な重要性を見失っていることが多いです。
この本を読むと、きっと話をするときにもっと深いところで考えるようになると思います。
この記事がみなさんに少しでもお役に立てるとうれしいです。