人生は諦めの連続です。
- 職業を決めるとき
- 進学する学校や職場を選ぶとき
など人生の一大事でも、自分が最も希望するところに行くことができるとは限りません。
- 時間通りに仕事が終わらせることができない
- 電車に間に合わない
- ゆっくりできない
- 勉強できない
など、「諦める」機会は日常にたくさんあります。
- しっかりと諦める能力、つまり諦める力の重要性
- 「諦める」という言葉は、むしろ自分で考え「取捨選択」するという決意力のようなもの
ということをご紹介します。
みんなと同じことを目指して、何かを諦めるというよりも、
自分で考え、取捨選択して自分に合ったものを目指す方が幸せですし、自分の成長につながります。
そして「諦め」と考えるよりも、「取捨選択」と考えた方が、幸せですし、より本当の意味に沿った言葉ではないかと思っています。
Contents
為末大さんの「諦める力」
日本陸上で25年にわたりトップアスリートとして活躍した為末大さんの著書に「諦める力」があります。
為末さんは、
- 中学時代まで100m走という花形種目でトップレベルの実力でした。
- 早熟で周囲に比べて体格が大きかったものの、中学3年生以降は体格が大きくなりませんでした。
- そんな中に遅れて遅れて体格が成長したライバル選手たちは、めきめきと頭角を現し始めます。
為末さんは「いずれ自分が抜かれる」と考え、競合が激しく厳しい身体能力が要求される100m走という種目から離れ、400mハードルに移りました。
トップアスリートのなかでの相当の葛藤があった中で、勝ちやすい領域を見極めての決意ですが、この判断・決意する力こそ「諦める力」です。
>> 人生で「あきらめ」ましょう!一流アスリートから学ぶ『諦める力』【書評#23】
人生は「諦め」の連続
「諦める」という言葉はネガティブに聞こえますが、人生は諦めの連続です。
例えば
- わたしたちはプロ野球選手にあこがれても、身体能力が高くなければその夢は叶いません。
- 中学、高校、大学と成長するにつれ、上には上がいることを自覚します。
- もしそのあとにプロ野球選手になっても、さらにすごいプロ野球選手がいるでしょう。
- プロ野球選手になって活躍できなければ、楽しくもないでしょう。
- 活躍しても、いつか優れたライバルや後輩が現れて、引退する時期がきます。
この人生の中で、もっとほかの「やりたいこと」や「なりたい職業」を見つけて、そちらへ移っていきます。
- 性能がいいカメラが欲しいけど、お金がないから諦めて、安い方を買う。
- ジュースを今飲みたいけど、近くにジュースがないから諦めて、水を飲む。
- 遊園地で乗りたいジェットコースターがあるけど、待ち時間が長いので諦めて、別のアトラクションで楽しむ。
「諦める」というネガティブな言葉
上に述べたように、日々の中で諦めるというのは普通に現れます。
- 「諦めるな」
- 「諦めたらそこで終わり」
という言葉をよく耳にします。
「諦める」というのは「絶望」とは違います。
この「諦める」という言葉は、実質的には大事で前向きの出来事であっても、実際はネガティブな言葉でとらえられます。
「諦める」というのは「取捨選択する」こと
「諦める」というのは、
- 現状を正確にとらえ、
- 現状のメリット・デメリットを認識し、
- 現状よりも、もう一つ・別の方を選ぶということです。
つまり、別のもっと適した道を選ぶという、前向きな言葉のはず。
言ってみれば、「取捨選択する」ということ。
別の道を見つけて、そちらに移るだけだから。
別の方向性の方が、総合的に考えると今の自分にとってメリットが大きいと判断しただけです。
- 「取捨選択するな」
- 「取捨選択したら終わり」
という使い方はあまりしませんね。
たとえば、
株が値下がったときに、値上がりを諦めて売ることは
あくまでも
そのまま株を持ち続けて塩漬けにするのではなく、
最悪の事態を避けるために、早めに売るという取捨選択した結果です。
「諦める」という言葉が気になる場合には「取捨選択する」の方が適しているのかもしれません。
取捨選択する/諦める前に大事なこと
ただ、取捨選択する/諦める前には、
- 目標の設定は正しかったか
- もともと、無理な目標を立てていたのではないか
- しっかり取り組んだといえるか
を考える必要はあるでしょう。
例えば、
- もともとの才能があるか
- 才能を伸ばし、弱点を補うような練習をしてきたか
を考えた方がいいです。
そのうえで
しっかり取り組んだうえで、だめだと判断したら、ほかの道を選ぶというのは普通のこと。
つまり、自分の考えで判断し、決意する力こそが、「取捨選択する力」、「諦める力」なのかもしれません。
わたしも取捨選択
わたしも長年取り組んでいたことを諦めたことがあります。
でも、一般には「諦めた」のかもしれません。
諦めるかどうか考えるときには、いろいろ考えました。
その後に考えがまとまって、自分の中で決心がつく頃にはすでに前向きな気持ちです。
この別の道を進むという考えがあることこそ、ポジティブである条件だったのではないかと思っています。
今となっては決意してよかったですし、諦めるというイメージではなく、自分で考え判断し、決めることができたため、成長のための判断だったと思っています。
さいごに
- 「諦める」ことは大事なこと
- 言葉としては「諦める」というよりも、ポジティブな「取捨選択」の方が好ましいかもしれない
ということをご紹介しました。
人生は諦めの連続ですが、
前向きに取捨選択して人生を楽しみたいですね。
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