世の中には、いくつものノート術があります。
- フランクリン手帳を使ったフランクリンプランナー
- メモの魔力
- 夢手帳☆熊谷式
- コーネル式ノート術
などですが、他にもたくさんあります。
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【メモをメモで終わらせない具体的な方法!】メモの魔力【書評】
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共通しているのは、ノート術というのはあくまでも手段であって、
- 目標をはっきりさせる
- 目標を達成するために計画を立てて実行する
ということこそが重要ということです。
普段は、
- 意外と目標があいまいなまま
- 漠然と考え、実際にどうやって目標を達成するかを考えていない
ということが多いです。
あっという間に過ぎてしまう人生を有意義で楽しいものにするためには、人間だからこその「考える」ことが大事です。
- デジタル化で情報が多すぎる時代には、テクニックに走りがちで、自分にとって何が本当に大事かということを考える機会が少なくなっています。
そんな時代だからこそ逆に新鮮で、でも自分の本質を考えるきっかけになる、アナログなノート術の1つの「バレットジャーナル」についての公式ガイドブックをご紹介します。
みなさんもこの本を読むことで、
- 自分で納得したノート術を普段の生活に取り組むことで
- 自分の人生について考える大事な時間を作る
意欲がわいてくると思います。
Contents
著者のプロフィール
著者:ライダー・キャロル(Ryder Caroll)
バレットジャーナルの発案者。
- ニューヨークのデザイン会社Ideanで主任デザイナーを務め、
- アプリやゲームなどのデジタルコンテンツの開発
- アディダス、アメリカン・エキスプレスなどのデザイン
に関わっています。
バレットジャーナルができた経緯
著者は小学生時代に注意欠損障害と診断されました。
興味があることに次から次に関心が移ってしまうため、何か一つのことに集中することができなかったそうです。
その結果、しないといけないことがどんどん積み重なり、結局は手が付けられない状態に。
小学校の先生は顔を真っ赤にして怒り、家庭教師も次々にやめていってしまったそうです。
著者はこのようにしてたくさんの失敗を繰り返し、でもなんとか適応しようと試行錯誤を繰り返して独自にこのバレットジャーナルというノート術を考案しました。
1冊のノートの中に、このノート術をつかってスケジュール帳、ToDoリスト、日記、備忘録を書き込みます。
そうすることで、次から次に目移りしてしまう関心ごとがあっても、頭の中の混乱や気が散ることを防ぎ、社会に順応することができるようになっていったそうです。
注意欠損障害で困っていた著者が編み出したこのノート術(バレットジャーナル)。
実は、注意欠損障害がなくても、物事を整理して考えることが難しいと思って悩んでいた人は世の中にたくさんいます。
そのため、このノート術が頭の整理をして充実した人生・生活にするのに役立ったと実感する人が続出し、世界中でこの方法が注目されました。
本の概要
バレットジャーナルとは
バレット(・)を使ってノートに箇条書きにタスクを書いてノートで管理します。
例えば、「プレゼントをデパートで買う」というタスクがあれば、
- 「・デパートでプレゼント買う」
と、「・」(ドット)をリストの先端につけて箇条書きにします。
そのタスクが終われば、そのドットの上に×印を重ねるようにして書き込みます。
その他にも、
- > 先送りしたタスク
- * 優先すべきこと
- ! ひらめいたこと
など、基本的な方法を使ってタスクを管理していきます。
注意しないといけないのは、
バレットジャーナルは、日々のすべきことなどを書いていくタスク管理のための単なるノート術ではないということです。
- 日々のの経験を記録
- あまり意義がないことに取り組まずに、本当に意義があるものを見極めてそれに取り組む
- 「しなければならないこと」でいっぱいのため混乱している頭の中を紙に書き出してすっきりする
- 人生の中で重要なことや目標に計画をたてて取り組みやすくなる
など、「本質的な目標」を意識したノート術です。
そして、このノート術を通して、人生で大事なものが何かという人にとってとても大事なことを考えるようになります。
それこそがこのノート術が注目されている理由だと思っています。
いくつかの主な内容をご紹介します。
自分にとって大切なことは何か
ブルースリーの
「日々増やすのではなく、日々減らすのだ」
という言葉が引用されています。
今していることが本当に重要かを考える。
という、『エッセンシャル思考』で述べられている本質的に大事なことに取り組み、それ以外のことはできるだけそぎ落とすということは大切です。
デジタル化社会の中では、情報過多のために、感覚が麻痺して集中力が低下する原因になっています。
「本当に重要なことに集中し、自分にとって本質的に大切なことを考える」ということにもこのノート術は役に立ちます。
頭の中の混乱をすっきりさせる
To Do Listを作って生産性を高めることは大切ですが、何でもかんでも取り組んでしまっても、考えることをしなければ、単なる労働者やロボットのようになってしまいます。
また、テクニックを磨くだけのようなものになります。
考えることをしないで、あるいはあいまいに考えて、大事なことが何かということを決断しないということをしてしまいがちです。
そしてだんだん重荷に感じてしまう。
すべきと思っていることを書き出して、明確にすることで、何が大事かを自分で決断しやすくなるし、頭の中の重荷をおろして考えることができるようになります。
この著者の他の作品
ライダー・キャロルさんによる、この本以外の著書は見当たりませんでした。
栗木さつき(くりきさつき)
翻訳家。慶応義塾大学経済学部卒。
さいごに
デジタルデバイスを利用することが多い現代。
そんな中でも、この本で紹介されているアナログのノート術をつかうことで、
- 本当に自分にとって大切なことは何か
- 自分の人生の目標は何か
という目的を考えるようになります。
今回の記事では実際のノート術の詳細はご紹介しませんでしたが、この本を読むことで、
- 本質的に大事なのは何かを考え
- 自分の人生を充実した有意義のあるものにする
ということを考えるきっかけになると思います。
いくつかのノート術の本を読んできましたが、本質的な目的が何かをはっきりさせることが重要であることは共通して書かれています。
この記事がみなさんに少しでもお役に立てるとうれしいです。