自分の人生に対して、理想や精神面の軸を持っている人は強いです。
- 周囲や時代に左右されず、自分が正しい・自分の方針を突き進み、やり遂げることができるからです。
- 自分の軸を持っていないと、何かに遭遇するたびに「どうしたらいいのだろう」と何度も考えることになります。
自分のトリセツ(行動指針)を作るメリットをご紹介します。
- 何かが起こるたびに、「どうしようか?」と悩む機会が減ります。
- またトリセツを作る過程、更新する過程で自分のことを考え、「自分軸」ができます。
自分のトリセツを作る
自分自身について
- 良いところ
- 弱点
- 弱点があれば、弱点をこれからどうするか?
をもとにして、
- 人格面で「○○でありたい」
- 社会に対してあるいは自分で「○○をしたい」
などの、自分の価値観や人生の原則を、あらかじめ書いておきます。
いろんな分野について考えられるでしょう。
- 仕事
- 家族
- 経済(金銭)面
- 将来の夢
- 健康
頭の中で考えるだけでは曖昧な部分が多く、自分自身でわかっているようで実際はわかっていないのがほとんど。
紙に文章として書いておくのがオススメです。
- 決断するときの基礎
- 変化の中であっても安定した精神・心理状態
という不変の強さが作られます。
分野についても狭めるのではなく、いろんな分野について考えておいたほうがいいと思っています。
- 経済面だけ考えて、家族や自分の健康をないがしろにしては、もったいないからです。
- 一面的ではなく全人的な自分のトリセツです。
JALのグランドスタッフ
例えば、JALのグランドスタッフ(キャビンアテンダントではなく、空港内で働くJAL職員)。
身だしなみや服装にはマニュアルはあるものの、接客面では基本的なルールのみでマニュアルが無いそうです。
何か起こった時にマニュアルで動くのではなく、その時々でふさわしい行動を取ることを心がけるそうです。
マニュアルではなく、「客の心に寄り添う」という精神で。
このことから、あれこれ細かいマニュアルは必要なく、作ってもむしろ応用が効かないことが多く、
自分の価値観や原理原則をもち、それに沿って判断・行動する重要性がわかります。
あれこれマニュアルに書いておいて、マニュアル通りにしか動けない事にならないように、自分自身の行動の原理・原則、価値観を持っておくことで、なにか起こったときにもその原理・原則に沿って行動できるようになります。
毎回「どうしよう?」と考えることが減ります。
メリット
行動指針(自分のトリセツ)を作る過程で、自分が「何を優先するか、大事にするか」を深く考えます。
これにより自分をこれまで以上に深く知り、自分軸を作ることに繋がります。
自分のことですから、
- 自分が普段よく起こすようなミスを防ぐ
- 自分の利点を伸ばすよう行動する
- 自分に足りていないところにチャレンジする
ような文章を、トリセツに入れておくのがオススメです。
自分自身のことですから、自分の性格や長所、弱点をわかっているため作りやすいと思います。
そして将来不測の事態が起こった時には、あらかじめ作った自分の行動指針に沿って行動するのです。
例えばわたしの場合には、次のような項目です。
- チャレンジなくして成長なし。新しいことに挑戦する。挑戦しないことはリスク。
- 正しいことよりも早くが大切。迷ったら一番大胆な選択肢を選ぶ(橋本徹さんの本を参考にして)。
本を読むことでいいなと思った所をメモして、自分の行動指針に取り入れています。
ちょっとアピールが足りないのがわたしの弱点です。
Wordで書いたものをPDFにして、iPadのノートアプリ「GoodNotes」に入れて、毎日見返すようにしています(>> 【iPad】秘密のノート・日記帳・書庫で個人空間を)。
何度も見返して、更新していくのがオススメです。
注意点
行動指針は、一度作ると終わりというわけではありません。
- 時が経つと古くなりますし、時代に合わなくなります。
- 最初から完璧な指針を作ることは難しいでしょうし、間違っていることもあります。
臨機応変に更新していく必要があります。
将来的には
多くの会社で社員が一丸となって社会に貢献するように、会社のミッション(会社の使命)、ビジョン(目標)、バリュー(価値観)がつくられています。
それと同じように、個人のミッション、ビジョン、バリューを作るのもいいですね。
目標を作り、その目標を達成するために日々取り組む価値観を持つ。
さいごに
自分のトリセツ(行動指針)を書く
についてご紹介しました。
自分自身を知るばかりでなく、自分軸を作り、これから自分がどのように判断し、行動していくかの礎(いしずえ)になります。
この記事がみなさんに少しでもお役に立てるとうれしいです。