書評

夢は自己満足でOK、ただし早く取り組む【森博嗣さんエッセイ】

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  • はありますか?
  • 夢を叶えるためにはどうしたらいいですか?

と言われても困る方は多いかもしれません。

 

そしてそれは、本当の自分の夢ですか?

 

 この記事の内容

森博嗣さんの著書『夢の叶え方をしっていますか?

をご紹介します。

 

 

森博嗣さんは自宅の庭に、庭園鉄道を作るという夢のために(お金を得るために)

  • 小説を書きはじめ、
  • 大学の准教授(助教授)を退職し、
  • ついには小説家を引退しました。

 

最近は印税も十分に手に入るためか、1日1時間程度エッセイを書いて、その他の時間は庭園鉄道を作るという夢に取り組んでいます。

 

  • 准教授はいずれ教授になるでしょうし名誉ある職です。
  • 小説家もなりたいと思ってなれるわけではありません。
  • いずれも普通に考えたら、うらやましがられるような立場です。

 

でも森博嗣さんにとっては、いずれの職業は、あくまでも仕事であり夢への手段でした。

 

やしゅ
いずれの職業もやめて、夢である庭園鉄道に時間をかけて取り組むということは、よっぽど大事だったからでしょう。

 

 

森博嗣さんにとっての夢の1つは庭園鉄道かもしれませんが、

  • みなさんにとっての夢とは何か(定義)
  • そして夢をかなえるためにはどうしたらいいのか

教えてくれる本書です。

 

才能がありつつも、周囲の意見や評判に左右されることなく、自分の夢である庭園鉄道に取り組む著者の意見を聞くことは、これからぶれない自分の夢を考え、そしてその夢に近づくためのコツを知ることができるかもしれません。

 

 

 

著者のプロフィール

 

著者森 博嗣(もり ひろし)

 

小説家、工学博士。

名古屋大学工学部建築学科卒。

元名古屋大学助教授。

 

車が好きだそうです。

執筆時点でポルシェミニクーパーチンクエチェントを持っていらっしゃるようです。

 

受賞歴(Wikipediaより)

  • 1989年 ⽇本建築学会奨励賞
  • 1990年 ⽇本コンクリート⼯学協会賞
  • 1988年 セメント協会論⽂賞
  • 1990年 ⽇本材料学会論⽂賞
  • 1989年 ⽇本建築学会東海賞

と、大学の研究者としてたくさんの賞を受賞しつつ、350冊以上の小説をはじめとした著書があります。

 

やしゅ
最近はエッセイを中心に書かれています。

 

エッセイは、今まで普通と思っていたことを自分自身で振り返り、本質的な価値や意味を読者が自分で考えるきっかけを与えてくれるものばかりです。

 

やしゅ
読んでいて、はっとさせられます。

 

以前に書いた小説の1つの「すべてがFになる」はドラマ化されました。

武井咲さん、綾野剛さんが主演するドラマです。

 

 

本の概要

★

 

夢を叶えるために大事なこと2つ

  1. 1つは自分の夢が何であるかを、「自分本位で知っていること。
  2. もう1つは、できるだけ早く夢の実現に実際に取り掛かること。

 

やしゅ
こう聞くと当たり前のように聞こえるかもしれませんが、実際にこれをできている人は少ないです。

 

夢とは何か

 

一言で語ることができないものの、楽しいもの

  • 食べたい、旅行したいなどの単純な欲求ではなく、自分が「こうあるべき」と思えるもの。

 

自分本位の夢を持つ

 

自分の夢が何であるかを知っていることは大事なこと。

  • 自分の周囲や社会の期待に答えるようにして、自分の夢を持ってはいないか、もしそうならそれでいいのか考える。
  • 往々にして学校や家庭の期待があり、子どものときになんとなく学校や家庭の期待に答える形で夢を持つことが多いからである。

 

夢は完全に自己満足であり、人に自慢するものでもなく、他の人からすごいと思われることでなくてもよい。

  • 夢は完全に自分軸で決めるものであり、一種のオタク的なものであってもよい。

 

夢の実現方法

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夢を実現するためには、前に説明したように完全に自分本位の(自分が楽しめる)夢を持つことはまず大事。

その上でできるだけ早期に夢の実現に日々取り組むこと。

 

日々考えること

  • 夢を持てば、日々夢の実現について常に考え巡らすようになる。
  • この日々考えることこそ、知らないうちに夢を実現させる準備となる。
  • そして考えが蓄積され、次第に道が開けやすくなる。

 

日々前進すること

  • 夢はコツコツと実現していくものであり、一発で叶えるものではない。
  • 日々前進する具体的な計画を実行していく。
  • たとえ失敗しても、全く無駄ではなく得られるものがあり、以前とは見えている景色が違ってくるものである。

 

早く行動に移す

  • ある程度考えたら(考えが行き詰まったら)、実際にできるだけ早く行動に移すことが大事。
  • 人間は得手不得手があり、物事をすぐにできる人・できない人がいる。
  • すぐにできない人であっても、多くのことは、時間をかけるとできることが多いため早く行動に移すというのは大事な要素なのである。

 

勉強になったポイント

 

自分本位の楽しい夢かどうか考える

 

夢というものは、小さいときから親や学校の先生が望むような夢を抱いてしまっている事が多いのは事実です。

 

やしゅ
それが本来の自分の夢であればいいのですが、本当にそうでしょうか。

 

自己満足の夢、オタクだと周囲から考えられやすい夢であったとしても、自分が楽しめることがなにかということを、自分自身で決めることが大事なんでしょうね。

 

夢が決まったら今日から日々前進する

 

夢が決まったら、まずそれに向かって進み違うと思ったら、途中で夢を変えてもいいのではないかと思います。

 

そんな中で、自分の人生を満喫できる夢ははっきりしてくるし、だんだん頭角を表してくるでしょうし。

 

そして夢の実現のためには逆算して、今何をすべきかを考える。

 

夢のために日々1歩でも前進する。

 

やしゅ
この積み重ねで人生を楽しめるとしたら、素晴らしい人生ですね。

 

「なんとなく」周囲から期待されるような夢を持ち、「なんとなく」日々を過ごすのと比べると、将来の夢に到達する確率は遥かに高くなっていると思います。

 

やしゅ
それになんと言ってもその過程が楽しいです。

 

後世の子どもには、自分が楽しんでいる後ろ姿を見せる

 

子どもに期待をかけたくなるのは親心かもしれません。

でもそれでは子どもたちは、その期待に沿いたいと思うかもしれません。

 

やしゅ
それは子どもたちにとって本当にいいことなのでしょうか(難しいですね)。

 

やしゅ
子どもたちが本当に楽しめる夢を持てるようにするためにはどうしたらいいのでしょうか。

 

きっと大人たちが自分本位で楽しみながら夢に向かっている後ろ姿を見せることなのかもしれません。

 

この著者の他の作品

 

 

 

さいごに

 

森博嗣さんの本『夢の叶え方をしっていますか?』をご紹介しました。

 

大事なこと

  1. まず自分本位の楽しい夢を持つこと。
  2. そして日々、夢に向かって一歩でも前進すること。

 

夢を持って日々前進することは楽しいことです。

 

また、自分が年を重ねたときに、小さい子どもたちに、自分が本当に楽しんでいる後ろ姿を見せることで、子どもたちが自分で楽しい夢をみつけ、夢に向かって成長していくといいですね。

 

この記事がみなさんに少しでもお役に立てるとうれしいです。

 

 

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