- 手帳などに細かい字で書くときには、やっぱり細字のボールペンを使いたいです。
- もし多色ボールペンなら、1本のペンで赤色で目立つように字を書いたり、青色の線を引いたり、と使い勝手が広がります。
ところが、これまでのボールペンの構造のままでは、「極細」で「多色」のボールペンは書き味が安定しないため使いにくかったのが実状でした。
そんな時に三菱鉛筆から発売されているJETSTREAM EDGE 3はオススメです。
極細で3色の多色ボールペンJETSTREAM EDGE 3の
- 特徴
- 使った感想
をご紹介します。
JETSTREAM EDGE 3は極細でありながら、書き味を保ちつつ3色を1本のペンに、おさめました。
またそのために、独特の内部構造で造られ、見た目も個性的な仕上がりです。
- 「見た目」とともに「極細」でありながら「3色を実装」したボールペン。
- 従来なかなか難しかった3色の極細ボールペンを工夫を凝らして、書きやすいように開発されました。
手帳などに細かい字でもっと気楽に書き込みたい方にはオススメの1本です。
構造上の特徴
JETSTREAM EDGE 3は、極細径の0.28 mmで安定した書き味を実現した「多色」ボールペンです。
従来の多色ボールペンの構造のままで、「極細」で「多色」のボールペンにすると、筆記感が安定せずかすれが生じやすいという欠点があります。
そこでJETSTREAM EDGE 3で開発・設計され、採用されたのが
- ポイントノーズ(Point nose)
- スピロテック機構(Spirotech mechanism)
です。
「ポイントノーズ」、「スピロテック機構」は、
- 極細径(0.28 mm)の「多色」ボールペンを作るために、必然的に生まれた構造「機能美」です。
個性的なペン先「ポイントノーズ」
なんと言っても、JETSTREAM EDGE 3の見た目(外観)の特徴は、ポイントノーズ。
- いわば「尖った鼻」という意味でしょうか。
- ペン先の芯が出る位置が中央ではなく、偏っています。
- 三菱鉛筆ではこれを「ポイントノーズ」と呼んでいます。
らせん式に回転するペンの内部「スピロテック機構」
もう1つは軸の内側に収納された「スピロテック機構」。
- 芯を出す時に、一般的な多色ペンではそれぞれの色のレバーを親指で引き下げることで芯をだします。
JETSTREAM EDGE 3は、ペンの軸の後端のダイヤルを回すことで、軸の内側の3色の芯がレボルバー式に回転して、上側(クリップ側)に来る芯がペン先側に突き出る「スピロテック構造」を持っています。
芯の色を変える時に、まるでらせん階段のように軸の内側にある芯が、かわるがわる交代していきます。
スピロテック機構ではペンの先端に送り出された芯は、もちろん中心からずれていますが、それをそのままペン先に出すために、「ポイントノーズ」を採用しました。
一般の多色ボールペンとJETSTREAM EDGE 3のペン内部での芯の弯曲の違い
一般の多色ボールペンでは、
- ボールペンの芯を押し出した時に、芯は「ペンの先端部分で弯曲」してペン先の穴から少し「斜め」に出てきます。
- つまり多色ボールペンで字を書くときには、持っているペンの軸の角度と実際の芯の先の角度がずれます。
例
従来の多色ボールペンで軸の上側にある芯を使うとき
- 実際のペンの軸と紙との角度よりも、芯の先端と紙の角度は「大きく」なります(赤線)。
従来の多色ボールペンで下側にある芯を使うとき
- 実際のペンの軸と紙との角度よりも、芯の先端と紙の角度は「小さく」なります(赤線)。
- 分かりやすくするためにオーバーに描いています。
JETSTREAM EDGE 3の場合
- 実際のペンの軸と紙との角度と、芯の先端と紙の角度は同じ(赤線)。
ポイント
実際には例えば、
クリップ部分を上にして持った時に、上側に黒、右側に青、下側に緑、左側に赤の4色ボールペンがあったとします。
- 上側にある黒のボールペンを使うときには、黒の芯は軸の先端で上から下側に少し湾曲して(立ち気味に)外に出てきます。
つまり、少し立て気味に芯が出てきます。
同じように考えると、
- 右側の青色を使うときには、先端はやや左側に(やや横向きに)
- 下側の緑色を使うときには、先端はやや上側に(寝かせ気味に)
- 左側の赤色を使うときには、先端はやや右側に(やや横向きに)
湾曲してしまいます。
つまり同じ角度でペンを持っていても、色によって、芯と紙の角度が変わることになります。
ところが
極細の芯の場合には、前提として字を書くときに立て気味にしないとかすれてしまいます。
もし従来の多色ボールペンに極細の芯を使うと、
軸の先端で芯が少し湾曲することで、字がかすれたり、繰り出す色の位置によって書き味が変化します。
そこを改良したのがJETSTREAM EDGE 3。
JETSTREAM EDGE 3では、
- ボールペンの芯は、「ポイントノーズ」と「スピロテック機構」のおかげで、軸からペン先まで一直線です。
- そのため極細の芯でも、そして多色でも安定して書きやすくなっています。
(立て気味に保つ必要はありますが)
書き心地
0.28 mmとかなり細いため、太めのJETSTREAMのスラスラ・ヌラヌラという抵抗のない書き味ではありません。
ただし他のインクだとかすれて書けなさそうなところに、JETSTREAMのインクを使っているため極細であることを考えると、比較的書きやすいです。
ただし万能ではなく、
- 抵抗なくスラスラと思いついたことを速いスピードで書いていく
- 複写式の紙に書く
- 大きめの字を書く
ときにはあまりオススメではありません。
「かすれないように書こう」という意識が働き、ややストレスに感じるからです。
筆圧が高いとペン先がすぐに傷んでしまうのではないかと思っています。
ぴったりな場面は手帳などに小さな字で文字を書き込むときです。
- 文字が潰れたり、ダマができにくいし細い字を書きたいときにはこのペンがオススメです。
そのためこのペンは小さい字を書きたい方にはおすすめですし、小さい字を書きたい方は相応に多いと思います。
実際の画像
メリット・デメリット・注意点
メリット
多色(3色)ボールペンで、極細の芯を使いやすく工夫された「ポイントノーズ」、「スピロテック機構」がやはり一番のメリット。
つまり、極細で多色を使えるボールペンです。
- 手帳などにできるだけ細かい字で文字を書き込む
- それも大事なところには色をつけたい
という方にはうってつけです。
その他は、
好みがあるでしょうが外観。
- 特にペン先が個性的です。
軸はアルミニウムを多用され、多色であっても軽さを維持しています。
デザインされたクリップもおしゃれです。
デメリット
芯の色がわかりにくいです。
- 芯の色を見分けるのは、ペンの後端のダイヤル部分に少しついている色
- または芯の先に少しついている色
で見分ける必要があります。
もう一つの大きなデメリットは、替芯が高いこと。1本200円します。
- 細くて先端が見やすく開発された芯ですからその分はプラスαで高くなるのは仕方ないのかもしれません。
- 0.28 mmにこだわらなければ、他の同じ長さのJETSTREAMの芯で代替できます。
軸はやや太めで握りやすいのですが、縦のラインが入っているグリップは握りにくく感じる方がいるかも知れません。
注意点
もともとペンを立て気味にして書く方は、従来の3色ボールペンでも、替芯で極細の芯を実装すれば違和感なく使えるかもしれません。
ただそれ以外の寝かし気味(特に~45度)で細い字を書く方は、
- 極細の芯では(特定の位置にある色で)かすれやすいし、
- 紙に引っかかり抵抗を感じやすいため
3色のペンではJETSTREAM EDGE 3をおすすめします。
(例えば上側にある芯では書けるものの、下側にある芯で書くときには特にかすれやすく、紙に引っかかりやすくなります)
このペンがオススメの方
- 手帳などに細かい字を書く方にはとてもオススメです。
- それもすこし大事なところには色をつけたりと3色使いたい方です。
もちろん一般的な太さの従来のペンの使い方をすると使いにくく感じます。
- さっと気軽にメモをしたり走り書きをするとき
- 速く文字を書きたいとき
- どうしても強い筆圧で書いてしまうとき
には、かすれてしまうためストレスがかかりおすすめできません。
ただし、手帳などに細かい字を書くという需要は、思ったより高いと思います。
そもそも
- 学校で習う習字にも、大筆と小筆があります。
- 仕事でも場合によって、マジック、筆ペン、ボールペン、フリクションペンなど使い分けます。
それを考えると、時と場所、目的に応じてペンを使い分けるのは普通なこと。
万能である必要はそもそもありませんから。
そういう意味では、細い字を書く機会がある方には1本持っているのをおすすめできるペンです。
さいごに
三菱鉛筆から販売されているJETSTREAM EDGE 3をご紹介しました。
極細で多色であっても、書きやすさを追求して設計されたペンです。
手帳などに小さい字で字を書き込みたい方はたくさんいると思います。
目的に応じて使い分ける、その大事な一部分を担ってくれるペンです。
この記事がみなさんに少しでもお役に立てると嬉しいです。
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