80歳後半のわたしの家族。最近の口癖は「忘れやすくなった」です。
わたしが小さいときには、わたしにとって彼女は万能に見えるほどでした。
その時に比べると確かに格段に忘れやすくなっているし、何をするにしても時間がかかるようになりました。
かといって、普段の生活でしなくちゃいけないことは、「忘れちゃいけない!」と言って、腰が前に曲がりながらも気丈にシャキシャキ動き回っています。
そんな超高齢の彼女が最近ハッとするようなことを何気なく、わたしに話しました。それは
「あれこれ一度にしようと思うと、結局は何をするのか忘れてしまう」
「気づいたら一つひとつ、終わらせる」
ということが、忘れないコツだ
ということです。
普段の会話で同じことを繰り返し聞くことが多かったため、油断していたからです。
普段わたしたちが仕事や作業をするときに、マルチタスクで取り組むと満足感があるかもしれませんが、かえって非効率的だと言われています。
マルチタスクをすると、結局は作業効率が落ちる。だから基本はシングルタスクの繰り返しのほうが早く確実に終わる。
-
意識してマルチタスクするのがオススメ【コラム・その3】
続きを見る
あれこれマルチタスクで対応していても、ある程度仕事が速い方の場合には、マルチタスクでもシングルタスクでも、どちらでも効率性は変わらないように感じやすいんじゃないかと思います。
でもそうでないとき、つまり仕事が遅い、または慣れない仕事に取り組んでいるときには特に、一つひとつ確実に終わらせるというシングルタスクを繰り返す方が効率的と実感しやすいのかもしれません。
えーっと、この話では「マルチタスクよりもシングルタスクおススメですよ」ということになってしまいそうなので、修正させてください。
それよりも、今回の出来事で思ったこと、つまりこの記事で言いたかったことは、
年を重ねて、記憶力や総合的に判断する能力というのは衰えていく、それは仕方ない。
- 年取るとこれまでフツーにできていたことができなくなるってことを誰でもこれから経験していくでしょう。若いときは予想だにしていないけれど。
そんな中であっても、生活の知恵というか、本質を見抜く力というか、そんなものが詰まった徳がある人間力は年を重ねても保たれやすいじゃないかなと思っています。
弱点は増えても、年の功。何かがキラリと光る高齢者になりたい。
-
忘年会に行かない勇気
続きを見る
-
職場の定年後のおねーさんのスマホの進歩がすごい
続きを見る
-
楽天のふるさと納税で高級キーボードRealforceがもらえる
続きを見る