近所の大型スーパーに行くと、「母の日」の特設コーナーがありました。
定番のカーネーション以外に、「あじさい」の花がならんでいます。
あれっ?
母の日にあじさい(紫陽花)?
調べてみると、
鉢植えのカーネーションを贈っても、意外と短期間で枯れてしまいます。
せっかく贈ったものが枯れてしまうと、送った側以上に、もらった側も
「わたしの育て方が悪かったからかな」
とネガティブな思いをするかもしれません。
その点、紫陽花は庭や道端に普通に咲いているくらい育てやすいのが特徴です。
- おまけに次の年も、その次の年も花を咲かせやすいです。
いいかもしれません。
この記事では、母の日にちなんでカーネーションとともに紫陽花の魅力をご紹介します。
母の日の由来とカーネーションのつながり
5月の第2日曜日は母の日です。
アメリカで1900年代のはじめに母の日の概念が広がっていました。
そんな中にアンナ・シャービズが、亡くなった母をしのんで、5月8日に母が好きだった白いカーネーションを教会の参加者に配ったそうです。
- 母の名前はアン・シャービズ。
- アメリカの南北戦争でケガをした人々を献身的にケアしたそうです。
- そして、5月9日が命日。
この出来事をきっかけとして、母の日にカーネーションを贈るようになったそうです。
紫陽花を母の日に贈るのはなぜ?
紫陽花は小さな花がたくさん集まって咲くため、
- 家族団らん
という意味があります。
ところが、
紫陽花は土の状態で花の色が変わり、また咲いている間も色が変化するために、
- 「移り気」
- 「浮気」
- 「無常」
といった、ネガティブな花言葉があります。
でも花言葉というのは、時代や国によって変わっていくものです。
それからもう一つ、紫陽花の大きな魅力があります。
それは育てやすいことです。
定番のカーネーションは、土壌に気を配らないと簡単に根腐れしてしまいます。
- 両親が園芸に詳しい場合にはいいのかもしれませんが、根腐れして枯れてしまうと寂しい気持ちになります。
- 「わたしの育て方が悪かったのかも?」と、かえって嫌な思いをする両親もいるかもしれません。
その点で紫陽花は育てやすいのが特徴です。
庭先や道端に紫陽花が咲いているのを見かけたことがある方は多いと思います。
それほど育てやすい花です。
花言葉について
贈るときの花言葉は気になりますよね。
カーネーションも紫陽花も、種類や色でポジティブな花言葉、ネガティブな花言葉があります。
紫陽花
紫陽花の花言葉は、ネガティブなものとして「移り気」、「浮気」、「無常」がありますが、それ以上にポジティブな花言葉として、「元気な女性」、「一家団らん」があります。
また紫陽花の色によっても花言葉がちがいます。
- 青:辛抱強い愛情、知性
- ピンク:元気な女性、強い愛情
- 白:寛容
ポイント
紫陽花の色が変わるのは土のpHのため
紫陽花の花といえば、青、紫やピンク色などいろんな色が混ざって群れをなして咲いているイメージがあります。
実はこの花の色の違いは、土のpHによるものです。
土が酸性なら青、中性~アルカリ性なら赤系統の花を咲かせます。
そのために日本の土は弱酸性のことが多いため青系統のことが多く、欧米では赤系統が多いそうです。
また土に含まれるアルミニウムが青系統の色の原因で、日本に多い酸性の土ではアルミニウムが溶けやすく、アルカリ性では溶けにくい性質が紫陽花を咲かせます。
カーネーション
花言葉
- 赤:母への愛、純粋な愛、真実の愛
- ピンク:感謝、美しい仕草、上品
- オレンジ:純粋な愛、熱愛(恋人に贈るときにはぴったり)
その他、白色は、アメリカでカーネーションを亡くなった母を偲んで贈ったことに由来して、亡くなった母を偲んで贈ることが多いようですが、「純粋な愛」、「尊敬」という意味もあります。
黄色は、「軽蔑」、「嫉妬」とネガティブなイメージがありますので、きれいな色で魅力的ですが、誤解をされやすい人に贈る場合には注意が必要です。
そもそも花言葉って
花言葉の由来はさまざまです。
- 昔の神話などの話や見た目・花の特徴に由来したり
- 国や地域によっても違います。
- 日本では、海外からの花言葉に日本独自のアレンジが加わることも多いです。
- 花の種類だけでなく、同じ花であっても色によって違います。
大事なことは、感謝の気持ちです。
さいごに
母の日の贈り物として、紫陽花もぴったりです。
- 管理がしやすいため、もらった後も長く楽しめます。
今回の記事がみなさんに少しでもお役に立てるとうれしいです。