コラム

酒は百薬の長というけれど【Lancet】

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先日ショッキングな出来事がありました。

 

酒は百薬の長ではない」かもしれない

 

やしゅ
そんな論文を発見したからです。

 

 

ランセット(Lancet)という有名な雑誌に掲載されていました。

  • GBD 2016 Alcohol Collaborators. Alcohol use and burden for 195 countries and territories, 1990-2016: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2016. Lancet 2018;392:1015-1035.

 

飲みすぎは体に悪いのは当たりまえですが、この論文によると、

  • 少量であっても酒を飲む習慣があると、死亡率が増える
  • 至適な飲酒量は0(ゼロ)

飲まないのがベストだそうです。

 

 

昔から、

  • 循環器の病気の治療指針(ガイドライン)には、飲酒が増えれば心臓に関係した死亡が増えるが、おおよそ日本酒1合程度のアルコール量なら、逆に死亡が減ると書いてある

と書いてありました。

 

そのため、

やしゅ
飲みすぎはダメだけれど少しくらいアルコールを飲んでいた方が、むしろ長生きすると思ってきました。

 

酒は百薬の長と昔から言うくらいですから。

 

酒は百薬の長には続きがあり、

百薬の長とはいへど、よろづの病は酒よりこそ起これ(Wikipedia)

といって、適量を守ることが大事で、飲みすぎは万病のもとという言葉が、昔の「漢書」や「枕草子」という本に書いてあるそうです。

 

 

確かにランセットに掲載されていた論文でも、心臓の病気(虚血性心疾患)に限っては、少量のアルコール摂取なら死亡率が下がる(当然ながら飲みすぎは上がる)という結果でした。

でも反対に、癌(口腔内癌や乳がん)、外傷、結核といった病気は少量アルコール摂取しても増えるため、心疾患への好影響が「相殺」されてしまうそうです。

 

総合的に考えると、アルコールは少量でも飲むと死亡率が上がってしまうという結果でした。

 

やしゅ
確かにアルコールを飲んで事故を起こしたり、ケガしたり、骨を折ったりというニュースを見かけますね。

 

 

やしゅ
ランセットの論文を見たときには、ショックでした。

 

  • これまで当たり前と思っていたことが、実際は当たり前ではなかった
  • おいしく、楽しく酒を飲むというのは、実際は死亡率が高くなるだけだったかもしれない

と知ったからです。

 

 

わたし自身がアルコールを習慣的に飲んでいて自分の体に起こることは、

  • 二日酔い
  • だるい
  • おなかがポッコリしてくる

と、悪いことが多いような気がします。

 

やしゅ
飲んでいるときには、楽しいですよね。

 

 

とはいっても、それでも

やしゅ
ポリフェノールが含まれる赤ワインを少しだけ飲むのだったらいいだろう

と、いつの間にか考えている自分がいます。

 

こんな論文を見ても、おいしく、楽しく酒を飲みたいという自分への、いいわけ(言い訳)なんでしょうね。

 

それに何でもかんでも、健康に一番いい食事をとるというのではなく、少しくらい健康に悪くても、おいしくご飯を食べたほうが幸せですから。

 

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