この記事ではパイロットから販売されている、文字を消せるボールペン フリクションボールノックゾーン(インスピレーションレッド)についての記事です。
この記事はこんな方にオススメ
- 使いやすいフリクションペンが欲しい
- 高級感があるフリクションペンを買いたい
- フリクションボールノックゾーンが気になっている
フリクションペンはみなさんご存じの消せるボールペンです。
- スケジュール帳に書き込んだ予定を修正したいときなど、いったん書き込んだ文字を修正する機会が多い方にぴったりです。
- インクは水性ゲルインキで滑らかな書き心地。
欠点としては、
- ゲルインキでインクの減りが速い
- グリップがラバー製で時間がたつと劣化してベトベト感
- あらたまった場面で使いにくい
といったことでしょうか。
フリクションペンのこんな弱点を解決してくれるのが、(1)インクを改良するとともに、(2)本体も新たに開発された「フリクションボールノックゾーン」です。
パイロットが販売するフリクションボールノックゾーン(インスピレーションレッド)
をご紹介します。
リフィルの改良とともに、ペン本体(軸)にも改良を加えられ、モノを書く時に気が散るのを防ぐ機能が加えられました。
- インクを30%濃くするとともに、リフィルを改良しインク容量を70%増やした
- ペン先の芯のガタツキを抑えた
- 芯を出すときのノック音を78%カット
- 樹脂製のグリップのシリーズでは、しっかり指にフィット
持ち心地よく、インクも改良されていて、使っているとテンションがあがります。
- 仕事で毎日ボールペンを使って、大量に文字を書いてきました。
- 仕事を楽に早く終わらせるために、文字を速く書ける、疲れにくいボールペンを使っています。
- シャープペンシルも、アイディアを考えるときに使っています。
Contents
フリクションボールノックゾーンの種類と名前の意味
共通しているところは、軸の素材はプラスチック性で、インクの色は黒のみ(替芯に赤、青あり)です。
フリクションボールノックゾーン(FRIXION BALL KNOCK ZONE)は、主にグリップの材質が異なる3種類が販売され、各々価格が違います。
550円(税込) | 2,200円(税込) | 3,300円(税込) | |
グリップ | ラバー製
形は直線状 |
木製(樹脂含浸カバ材)
形は曲線状 |
マーブル模様の樹脂製
形は曲線状 |
グリップの色 |
|
|
|
ペン先 | プラスチック製 | メタル製 | メタル製 |
軸の色 | ラバーの色と同じ | 黒 | 黒 |
550円の商品は
- グリップがラバー製で直線状
- ペン先はプラスチック製
- 色はペン先・グリップ・軸いずれにも同じ色で統一されており、オールタイムブラック、ニュートラルクリア、ミッドナイトネイビー、ブレークタイムベージュ、ファーストライトピンクの5種類
- この中でブレークタイムベージュ、ファーストライトピンクはボール径が5mmのみ、それ以外の色では0.5mmと0.7mmがあります。
2,200円の商品は
- グリップが樹脂含浸カバ材という耐久性をもつ木製で流線形
- ペン先はメタル製
- グリップの色は、ディープレッド、ダークブラウン、ブラックの3種類
グリップの素材は、同じパイロット社から販売されている軸が木製のS20シャープペンシル、S20ボールペンと同じです。
→ パイロットS20ボールペン レビュー【木製・細軸・実用的】
3,300円の商品は
- グリップがマーブル模様の樹脂製で流線形
- ペン先はメタル製
- 色は、インスピレーションレッド、インスピレーションブルー、インスピレーショングリーンの3種類
同じパイロット社から販売されている油性ボールペンのタイムラインにも、グリップに同じ模様の樹脂が使われています。
今回ご紹介するオススメのフリクションペンは、グリップが樹脂製の「インスピレーション」シリーズです。
ゾーン【フリクションボールノックゾーンの名前の意味】
一流アスリートはプレイしているときに「ゾーンに入る」、つまり超集中している状態に入り、高いパフォーマンスを発揮するといわれています。
ゾーンとは、
“集中・没頭しているときの心理状態”(Wikipedia)
の意味があります。
パイロット社の宣伝でも
「ひとりひとりの想像力の解放」
「より濃く、より長く、より集中。」
というキャッチフレーズが使われています。
パイロット社のプロモーションビデオが見れるコンテンツ(各界で活躍する新進気鋭のクリエイター8名とのコラボレーション)にある動画を見ると、このイメージがよくわかります。
- 濃いインク
- インクの量が多いため長時間書ける
- 静かなノック音
- ブレないペン先
これらで、仕事などでペンを使って筆記している時の集中力アップを図れるように設計されているのでしょう。
インスピレーション【軸の色の名前の意味】
フリクションボールノックゾーンのインスピレーションシリーズの「インスピレーション」には、「ひらめき」「着想」という意味があります。
「ゾーン」と同じで、このペンを使うと集中しやすくて、何か良いアイディアが浮かびそうな名前ですね。
フリクションボールノックゾーンの新機能
新機能のまとめ【ZONE TECHNOLOGY(ゾーンテクノロジー)】
- 濃く、長く書けるインク
- ペン先がブレない
- ノック時の音を78%カット
フリクションボールノックゾーンで新たに取り入れられた新機能は「ゾーンテクノロジー」という名前が付けられています。
上で紹介したインク切れ、ペン先のブレ、ノックするときの音を抑えて、「ゾーン」に入りやすくする機能。
Ver.2(バージョン2)レフィル
従来よりも黒色で30%、赤、青色で15%濃くしたインキを、金属製のリフィル(芯)に詰め込みました。
プラスチック製のリフィルよりも壁の厚みを薄くすることができ、その結果リフィルの内側の容積が増えるためインクの量が70%増え、筆記距離は40%増えました。
もちろんインキは滑らかな水性インキです。
チップホールドシステム
ペン先の内部に特殊なパーツを装着することで、ペン先のがたつきが抑えられました。
書きやすくなるとともに、ガタつくことで集中力が途切れることを防ぐ働きがあります。
ノイズカットノック
芯を出すときのノック時の音を従来のフリクションボールノックに比べて78%カット。
- 実際にわたしもノックして音を確かめましたが、フリクションボールノックよりも明らかに音が小さいです。
- ただし、フリクションボールノックポイントと比較すると、フリクションボールノックポイントではすでに音が小さく工夫されているためか、ノック音は同じに聞こえました。
つまりフリクションボールノックゾーンは、ブレンとカルムの両方の特長を取り入れたフリクションペンとも言えると思っています。
そしてこれから説明しますが、プラスアルファで見た目とともに使いやすさも追及しています。
この記事では新しい機能を簡単に紹介しました。詳しくはパイロット社のフリクションボールノックゾーンのWebページをご覧ください。
フリクションボールノックゾーン【インスピレーションレッド】のそのほかのオススメ点
上でご紹介した新機能以外にも、オススメな点(樹脂製のグリップのシリーズ限定で)があります。
- 樹脂製の流線形のグリップは指に密着して滑りにくい
- 見た目はフォーマル
流線形で樹脂製のグリップ
樹脂製と木製のグリップのシリーズに共通した特徴ですが、グリップは流線形です。
- 直線状ではなく、指で持った感じのフィット感があります。
また樹脂製のグリップでは、表面は光沢がありツルツルしているため、指が滑りそうな感じがしそうですが、反対で指にピタッと密着するため滑りにくくなっています。
見た目はフォーマル
後側の消しゴムの色が、以前は半透明でしたが黒色になりました。
全体的に見た目はフォーマルで、相手に気を使う場面でも違和感ありません。
その他
- 全長約15cm
- 重さ約22g
- 重心はペン先側
フリクションボールノックゾーンのメリット・デメリット・注意点
デメリット・注意点
まずはリフィルの価格が高いこと。
替芯が従来のフリクションペンと比べると、1本あたり1.8倍の価格です。
- 従来のフリクションペンの替芯 110円(3本で330円)
- フリクションボールノックゾーンの替芯 275円(2本で550円)
- 新しい替芯は1本あたり従来品の2.5倍の価格で150円の価格差
- 新しい替芯は1.4倍の筆記距離ということを考えても、1.8倍の価格で高い
1本あたり、インクの濃さのために150円のお金を追加して払うのに見合った価値があるかどうか。
ただしコスパが気になる方は、このフリクションボールノックゾーンで従来の替芯を使うことができますので安心です。
もう1つは、頻繁にノックするときには、指に刺激になること。
- フリクションボールノックゾーンは、クリップの上側を(ペン先側に)押すことで芯を出し入れします。
- このノック部分が角ばっているため、頻繁にノックするときには、指の皮膚がピリピリする原因になります。
フリクションボールノックゾーン(インスピレーションレッド)を購入して使った感想
ツルツルのグリップなのに指にしっかりフィットして滑りにくいのがとってもお気に入りです。
- とくに普段、手を頻繁に洗うため手が乾燥しますし、冬はなおさらです。
- ラバー製のグリップは、時間がたつとベトつくことが多いのですがこの点、樹脂製のために安心です。
ペンが指にフィットするために、滑らないようにペンを持つ指に余計な力がかからず、疲れにくいんです。
重心もペン先側で申し分なし。
わたしの本当に個人的な唯一の弱点は、このペンのインクが消せることです。
それを承知の上で購入したので、わたしが悪いのですが・・・。
仕事では消せるインクを使えないため、仕事ではこのペンの出番がありません。
なぜか
- SXR-5(0.5mmの替芯)はギュッと無理して軸本体に押し込めば入る(おススメしません)
- SXR-38(0.38mmの替芯)は入る
でしたので、SXR-38を入れて仕事で使い始めているところです。
同じSXR芯でも使えるものと使えないものがあるのはよくわかりません。
替芯の個体差のためか、規格が微妙に違うのかは今後もう少し確認したいと思っています。
ペン先のガタツキは多少あります(個人的には許容範囲)。
繰り返しになりますが、わたしの一番のお気に入りは、グリップのフィット感(ここに一目ぼれ)で、とっても気に入って使っています。
さいごに
パイロットが販売するフリクションボールノックゾーン(インスピレーションレッド)
をご紹介しました。
- インクは改良されて書いた文字は濃く見やすい
- インクは滑らかな水性ゲルインキ
- 樹脂製の流線形のグリップは指に密着して滑りにくい
- 見た目はフォーマル
という特長があります。
従来のフリクションペンではインクが薄い弱点がありましたが、フリクションボールノックゾーンではインクが濃くなりました。
本体(軸)も見た目はフォーマルで気兼ねなくいろんな場所で使いやすいペンです。
一番の特長は、実際に持ってみると指にぴったりフィットして持ち心地がいいところが、あまり目立たないかもしれないけれども、でも大きな魅力だと思っています。
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