本を買う上で重要なことは、本を本棚に「飾っておく」状態にしないことです。
どんなに良い本であっても、有名な本であっても、本を開かなければ、本末転倒。
でも、この本末転倒になりやすいのが、医学書です。
重いし分厚いから、本棚から取り出す、本を開いて、索引から検索するという方法は、手間暇かかります。
-
【医学書に最適】iPadを使って医学書を読むのは本質的な使い方です!
続きを見る
-
【PDF Expert利用】PDF化した本を使い倒す方法
続きを見る
-
【必要な4点セット!】iPadでお勉強
続きを見る
この記事では、
どうやったらPDFにしやすいか
何を準備した方がいいのか
知りたいあなたに、
いったん、PDF化してしまえば、それをiPadに入れて非常に使いやすくなりますし、医学書の重さ、検索の手間を解決してくれます。
PDF化の手順
- 成書を準備したら、成書を裁断
- 裁断した成書をスキャナーで自動読み取りしてPDFとして保存
- 読み取ったPDFデータをOCR化
の3段階が必要です。
このPDFをいったん作ってしまえば、iPadのアプリを使って、複数の医学書のPDF文書の検索ができるようになります。
つまり、裁断、スキャン、OCR化の段階で
裁断機、スキャナー、OCRソフトが必要です。
ちなみに、スキャンは業者に依頼するのは違法になる可能性が高いため、自分でする必要があります。
裁断機やスキャナーを購入する価値があるか考える
今後、裁断やスキャンを繰り返し行いますか?
そして、定期的に購入する本や雑誌を電子化してきました。
スキャナー
スキャナーをレンタルする方法と、購入する方法があります。
一般的に、スキャナーは、日ごろ配られる書類や勉強の資料をスキャンできますので、電子化してミニマリスト化したい方には購入をお勧めできます。
裁断機
裁断は、分厚い本や雑誌をスキャンするために、本や雑誌の背表紙の部分をバサッと切ってページをバラバラにする方法です。
裁断機は、裁断するときに使う機械でとても便利です。
一度に数十枚~150枚の本の背表紙をカットできます。
それ以上厚い本の場合には、カッターを使って、裁断機で切ることができる厚さに最初に大まかに切り分ける必要が出てきます。
業者やレンタルを利用
まれにしか裁断しないようなら、収納の面を考えて、業者に裁断を依頼します。
また、まれにしかスキャンしないなら、スキャナーをレンタルで借りて自分でスキャンします。
スキャンは業者に頼むと法に触れる可能性が高いため、控えた方がいいです。
裁断機を買う
どの裁断機がいいでしょうか?
プラス 断裁機 PK-513LN
約28,000円
2009年4月に購入して、当時28215円でした。
ホチキスでとめている雑誌があり、それを裁断するときに刃こぼれしてしまいましたが、それでも今でも何とか細断することはできています。
用紙サイズによってセットの仕方が、裁断機の台に印刷してありますので、そこを参考にして本を裁断機にセットし、また、実際に裁断するところには、カットするラインを示す光が当たるようになっていますので、カットする場所を目で確認して裁断できます。
約1.5cmの厚さ(PPC用紙64㎏/m2 160~180枚)は一気に裁断できますので、学会から送られてくる雑誌で一般的な厚さ(例えば内科学会雑誌など)なら、そのまま裁断可能です。
一番汎用性があります。
ただし、置き場所に困るし、重い(13 kg)点が最大のネックです逆に、裁断するときには安定しています。
DURODEX 自炊裁断機 200DX
約40,000円。
高いですね。
これは重さはややPK-513LNより1~2 kgは軽いですが、重いのには変わりありません。ただし、PK-513LNとの大きな違いは、折り畳みができるところです。
それ以外の性能はほぼPK-513LNと同等でしょう。
カール事務器 裁断機 ペーパーカッター スリム A3対応 50枚裁断 DC-F5300
約14000円。
これは意外と持っている人が多いです。
PK-513LNや200DXと比べると一度に裁断できる枚数は1/3程度と少ないので、内科学会雑誌の厚さでも、カッターか手でバリっと2~3等分の枚数にしてから、各々を裁断します。
優れるのは、本体サイズが薄くて軽い(約3 kg)ため、使わないときには、棚の中に縦にして収納できるというのが大きな特長でしょう。
価格も1/2と安いです。
注意ポイント
昔は本を裁断してスキャンまでしてくれる(スキャン代行)業者がいましたが、これ違法との判例がすでにあります。
2011・2012年に著作権侵害として小説家・漫画家がスキャン代行業者を書作権侵害として地方裁判所に提訴し、2013年に違法判決が下った。2014年10月に知的財産高等裁判所が控訴棄却しています(Wikipediaより)。
たとえ依頼できる状況があったとしても、依頼は控えた方が賢明でしょう。
自炊自体は、自分が所有する書籍を利用する範囲であれば、自分が行う分は大丈夫。
スキャナーを買う
富士通PFU ScanSnap iX1500
昔から定評があるスキャナーです。
約45,000円。
あまり使わない場合にはこのスキャナーをレンタルするという手もあります。
私は、この旧式のiX500を使っていますし、その先代のものも持っていました。
その他
EPSONやCANONからもドキュメントスキャナ―がより安価に販売されていますが、私は、これまでの経験からくる信頼度から、ScanSnapと決めています。
OCRソフトを買う
ScanSnap付属のソフトでOCR化
ScanSnapに付属で無料でついているソフトを使えば、「スキャンするときに同時に」OCR化が可能です。
一度スキャンしてPDF化した後に、OCR化はできません。
そんな制限はありますが、スキャンするときに同時にOCR化してしまえば大丈夫です。
OCRの精度(正しさ)は、専用ソフトよりも低いとは思いますが、横書きの本では、普段の使用ではこれで十分でした。
読取革命Ver.16
約12,000円。
また、OCRの正確性を求めるなら購入すると思います。
Adobe Acrobat Pro
1年で18,960円。
高いですね。
大昔のScanSnapには無料でAcrobatが付属していましたので、昔は使っていました。
性能的には申し分なしですが、高いですね。
期間限定の使用となるところも気になってしまいます。
さいごに
- 初期投資がかかりますが、医学書をPDF化するのは、検索の機能をはじめ、医学書を読みやすくするためにとても重要です。
- 特に、スキャナーは購入をお勧めします。
- 裁断機は、よく使う予定なら、ぜひとも購入をお勧めします。
- 購入するかどうかや、特にどの裁断機を選ぶかは、使用頻度や自宅スペースに依存します。
- PDF化、OCR化には要となるアイテムをご紹介しましたが、これらを使うと、医学書を読む習慣をぐっと作りやすくなります。おすすめします。