読書の時に使う有名な3色ボールペン。
明治大学の齋藤孝先生が提唱している方法です。
- 客観的にとても重要な箇所には赤
- 客観的に重要な箇所には青
- 対照的に、「主観的」に面白い箇所には緑
で本に線を引いていきます。
この方法を使うことで、(1)本の要旨を正確につかみ、(2)自分自身の意見を持つ訓練になります。
ところが専門書をはじめとした教科書を読むときには、重要な箇所だらけのことが多く、赤線だらけになります。
黒川康正先生が提唱している3色蛍光ペン+3色ボールペン法
をご紹介します。
教科書や専門書を読むときには、3色ボールペン法よりも3色蛍光ペン+3色ボールペン法のほうが使いやすいです。
学生時代だけでなく、就職してからもいろんな資格試験、社内試験を受ける機会があります。
そんなときには、この3色蛍光ペン+3色ボールペンを使うと、
- 効率的に短時間で本を繰り返し読むことができます。
- 視覚情報を加えることで、体系的に頭の中に入りやすくなります。
- ペンを使うことによって、自動的に文章を体系的に学ぶことを「仕組み化」でき、習慣になるため頑張る必要がありません。
教科書を読むときには、3色蛍光ペン+3色ボールペン
教科書や専門書を読むときの蛍光・ボールペン
読書には3色ボールペンが便利
読書のときには3色ボールペンを使っています(→ 読書のお供に3色ボールペン)
- 客観的にとても重要な箇所には赤
- 客観的に重要な箇所には青
- 対照的に、主観的に面白い箇所には緑
で本に線を引いていくという方法です。
3色ボールペンで困るところ
同じ方法を教科書や専門書で使うと、赤線だらけになってしまいます。
そこでわたしが以前から使っている、黒田康正さんの蛍光・ボールペン法をご紹介します。
黒川康正先生の蛍光・ボールペン法
蛍光ペン
- 黄色 章・節のタイトルに。
- 赤色 専門用語に。専門用語や大事な言葉は、正確に使えないと致命的になるため、目立つ色を使います。
- 緑色 専門用語の定義(意味)。専門用語の意味を正確に知っておく必要があるため。
ボールペン
- 赤色 重要部分の小見出し
- 青色 重要語
- 緑色 重要語に続く説明文章
専門書や教科書は繰り返し読むことが多い本です。
これらの色で定義して教科書や専門書に色をつけておくと、2回目以降には10倍近い速さで読むことができるようになります。
注意ポイント
「3色蛍光ペン+3色ボールペン法」は、黒川康正先生の本「独学術入門」を読んで、便宜上わたしが勝手に呼んでいるだけです。
黒川康正先生の経歴
3色蛍光ペン+3色ボールペンを使った本の読み方を提唱している黒川康正先生
東京大学経済学部に在学中に公認会計士二次試験合格(23歳)。
大学卒業後に「仕事をしながら」、
- 1976年 通訳ガイド試験に合格
- 1978年(27歳) 公認会計士三次試験に合格し会計士事務所を開業
- 1981年(30歳) 司法試験に合格
と難関試験を次々に合格してきた方です。
弁護士、通訳、公認会計士の難関資格を合格した三冠王です。
いくつもの難関資格を突破するのには、才能とともに相応の勉強時間が必要ですが、その勉強のコツの1つが「3色蛍光ペン+3色ボールペン法」だと思っています。
わたしの使い方
わたしの経験
知らない言葉がたくさん出てくる専門書を読むときには、この方法を使って本を読みました。
目次をコピーして、本の背表紙に貼り付けて検索しやすくしたり。
繰り返し読む本に使うのがより適していると思います。
自分なりにアレンジしたほうがよい
注意しないといけないのは、教科書や専門書を読む時に、書かれている内容を何も考えずに信じてしまうことです。
- 読んでいておかしいと思った所、疑問に思った所は、そこに自分の主観を織り交ぜて行くほうが、より理解が深まります。
- そんな疑問点は、その後にいずれ同じ疑問を持つようになります。
- どうせなら早めに調べておくのがおすすめです。
蛍光・ボールペン法がおすすめな方
本に線を引く時に、自分なりのスタイルが固まっていない方には特におすすめです。
まずは人のマネをして型を習得し、その上で自分なりの方法にアレンジしていく。
そうして自分のものにすれば、それはもはや自分のオリジナルの方法になります。
黒川康正先生のその他の著書
さいごに
黒川康正先生が提唱している3色蛍光ペン+3色ボールペン法をご紹介しました。
教科書や専門書に使うと、わかりやすく時間の節約になる方法です。
繰り返し読む本に適しています。
- 普通の読書には齋藤孝先生の3色ボールペン法
- 教科書や専門書には、黒川康正先生の3色蛍光ペン+3色ボールペン法
どちらも3色のペンを使って本を体系的に読むという習慣を、努力せずに実践する方法です。
試して気に入ったところがあれば、自分の方法に取り入れるのがおすすめです。
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